アタクシが見るのは、グランミューズ部門のみ…
幼稚園〜大学の専門部門とは違い…
■A部門
音楽大学出身、一般人でも出場OK
年齢別に、39歳までがA1、40歳以上がA2と言う風に別れますが、40歳以上でもA1部門に出場可能
■B部門
非音楽大学出身で、一般人だけの部門
A部門と同じ年齢別に別れていますが、B2に該当する年齢でもB1には出身可能
今日を見たのは、A部門の音楽大学出身と一般人の部
すでに、ピアノ指導者としても教えてる先生としての姿の演奏も聴けるワケですが〜…
蓋を開ければ…、、、
それは意外な現実を聴かされた想いでした…
一部を聴いたので、そのレポートです…
写真→ ハーモニーホール(東京・中野坂上)
2011年7月23日に開催
一部のプログラムから
A2カテゴリー
□A2カテ:リスト:波を渡るパオラの聖フランチェスコ→やや、重いタッチとトレモロの左手がやや鳴らし過ぎな点と右手の和音を鳴らしながらのテーマのメロディーが平坦に歌われるのが些か(crese.dim.などの山あり谷ありみたいな構成が不足)。和声の微妙な変化が感じられなかったのが残念…★★(地区予選通過)
□A2カテ:シューマン:幻想曲op.17 1st.mov→音色や語り口などの雰囲気的な面はセンスも感じるか、全体的には平坦で、集中力に欠けてしまって何度か、演奏が停滞してしまったのが残念…★
□A2カテ:ショパン:ポロネーズop.53『英雄』→もし、この演奏が素人ならば許されるかもしれない…。このA2カテゴリーの部門は少なくとも、ピアノ指導者や音大卒業をした人が中心に出場する部門なだけに、この演奏には正直、驚いた。譜読みや打鍵の曖昧さ、リズム、ペダルの使い方、全て、素人と同じレベルに聞こえてたのには、開いた口が塞がらなかった…★
□A2カテ:ブラームス:間奏曲op.118-2+奇想曲op.76-2→時間の都合(5分でカット)で、間奏曲しか演奏されなかったが、さり気ない語り口で歌うのはいいのですが、フレーズ感がやや甘い捕らえ方なのと、フレーズの山場の箇所で響きがキツくなる点が少々。中間部はやはり二声が聞こえるように対話感が欲しかった…★★(地区予選通過)
A1カテゴリー
□A1カテ:ヒナステラ:12のアメリカ風前奏曲集(全曲)→ヒナステラの場合、リズムのキレさ、和音の無駄の無いスマートな音の出し方を研究しないと、ただうるさいだけの音楽になるので、その点が不足。ペダルも深く踏み過ぎるし、ハーフペダルの技術が見られず。メリハリのある解釈が聴けなかったのが少々残念。音色を一色単にも思いました…★★★
□A1カテ:リスト:マゼッパ→リストの荒々しい泥臭さとか、野心感とかが全く感じられなかった演奏。所々、ツェルニーのような弾き方には幻滅。中間部も何処かへ飛んで行くような演奏。やはり、この曲の難しさを改めて思いましたね〜…。ジョルジュ・シフラのようなああいう芸風のような物が感じられず…★
□A1カテ:リスト:エステ荘の噴水→全体的には良く弾け、て、はいるのだが、伴奏型が右手になると音量が落ちなくてアンバランスな鳴らし方が耳障りに。フレーズ感の開始と語尾の区切りをはっきりしないまま流れてしまう点が気になった…★★★(地区予選通過)
□A1カテ:ブラームス:ソナタ第2番op.2 1st.mov→全体的に力み過ぎな演奏。強音になると、やたらと打鍵を圧迫するかのように弾いてしまうので、音色が殺されしまう。ベーゼンドルファーで、力尽くの打鍵をしたら耳が痛い。音色は平坦だと思う…★★★(地区予選通過)
□A1カテ:ベートーヴェン:ソナタop.31-2 3rd.mov→何ともメリハリ感の薄い、ペダルの使用のセンスの無さには些か…。打鍵の弱さも気になった。やはり集中力に欠けた演奏…★
□A1カテ:グリーク:ソナタop.7 1st.mov&2nd.mov→棄権(演奏しませんでした)
□A1カテ:J.S.バッハ:フランス組曲第5番BWV816 「アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ」→アルマンドは全体的には無難にこなしてはいるが、平坦な印象。クーラントは停滞したのが少々。サラバンドは、溜めが浅い歌が平坦に聞こえてしまった…。ジーグは時間切れで演奏出来ず…★★
□A1カテ:ショパン:24の前奏曲集op.28 より 22〜24番→22番が始まった途端に停滞、打鍵の発音がむやむやのまま流れてしまった。続く23番は素っ気なさすぎ。24番は全体的に平坦。左手に意識を取られ過ぎな点、右手のスケールが沢山入る度に、流れを失う演奏になったのが残念…★
□A1カテ:ラフマニノフ:エチュード「音の絵」op.39-1→複雑なパッセージから始まるのこの曲を明解に理解して演奏してるのかどうかが疑問。左手にテーマがあるのに右手ばかり頑張り過ぎるし、さらに停滞してしまう…。テンポも遅すぎる…。未消化な感じが拭えなかった…★
□A1カテ:フォーレ:ノクターン第13番op.119→作品を良く理解した演奏とも言える。欲を言えば強音時に力んだ音が少々、耳障りな点が一つ。あと、フレーズの開始と語尾の明確さが欲しいとも思いました。晩年の孤独感がよく伝わった演奏…★★★★(地区予選通過)
□A1カテ:ショパン:舟歌op.60→音の出し方が平坦。ピアノを鳴らす技術にも問題があるとも思いました。暗譜がむやむやになる場面も。演奏も停滞する箇所も有りました…★
□A1カテ:ラフマニノフ:前奏曲op.23-2+op.23-5→2曲とも停滞してしまったのが些か。集中力に欠ける場面が多く、歯を食いしばって演奏してる辺りに、何か力みを感じたりもしました。音を鳴らすセンスは垣間見えましたが…。…★
□A1カテ:モーツァルト:ソナタKV457 1st.mov&3rd.mov→全体的に平坦な演奏。いくら古典作品とは言えど、モーツァルトに欠かせない対話感や繊細なユーモラス性を音に出していない点が気になりました。音への繋がり、発展性を出していかないと、な印象…★★
□A1カテ:J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集II-6番BWV875→全体的に総じて、美しさ、艶のある音楽が魅力的でした。通常のテンポよりはやや遅めの構成ですが、丁寧な音楽作り、そして、楽器をよく聴いて鳴らして点が好感度でした…★★★★★(地区予選通過)
□A1カテ:三善晃:ソナタ(1958) 3rd.mov→全体的にはアクロバットな演奏…。あんなに作曲者がスタッカットを強調して書いてるワケが有り得ないし、シフト(ソフト)ペダルを全く使用せず、さらにダンパーペダルの多様性が全く無かったのも気になりました(1/2踏みにするなどの配慮が無し)…★★★
□A1カテ:プーランク:3つの間奏曲→やや硬い感じのする演奏ですが、ベーゼンドルファーの響きを捕らえた演奏とも思いました。一つ欲を言えば、音色の使い分けを沢山、出来る箇所は実行した方がいいとも。ペダルもハーフペダルが使えるようなら、もっとお洒落に聞こえるはず!…★★★(地区予選通過)
□A1カテ:幻想曲op.17 1st.mov→全体的には平坦に聞こえた演奏。ダイナミックな解釈とかが感じられない、技術さえ弾ければ…と言うような演奏。フレーズの溜めとか、和声感の変化も感じられず…★★
□A1カテ:ハダメス・ニャターリ:誘惑のショーロ+ガーシュイン=E.ワイルド編:エンブレイサブル・ユー→全体的には、パッセージなどが、綺麗で印象的でしたが、クラシックの観点が見た場合、綺麗さだけでは物足りない事も。バーや気軽に演奏する場なら、凄く素敵ですが…。綺麗なだけが音楽ではない事も理解して欲しかった…★★★
□中野の予選を見て、思った事…
一応、A1、A2カテゴリーと言われる、音楽大学出身者と、一般の非音楽大学出身者が出場していい部門ですが、この聴いたA1、A2カテゴリーの演奏を聴いてて思ったのは、
もし、音楽大学出身者なら、何故、こんな5分も、まともに演奏出来ないのか?が疑問に思ったのと、
音楽大学出身者なら、何故に音楽たる物を知ってて演奏するハズだろう…と思って見てましたが、蓋を開ければ、それは、聴くに耐えられない演奏ばかり続いたのは、大ショックでした…
しかも、予選通過したメンバーは、なんと?!
先日の『国際アマチュア・ピアノ・コンクール』で本選などに残ったメンバーが予選を通過をしているのですから…
アマチュアピアノコンクールで演奏してる人達に、演奏をすると言う点で、音楽大学出身者が劣ると言う事実は、全日本ピアノ指導者協会(PTNA)もある意味、音楽大学出身者に対してのキツい試練を与えているみたいにも思いますね〜…
今、日本のピアノ演奏はPTNAが一つの基準に思われても仕方ない部分もあります…
これだけの大規模であればですけど…
ここ10年くらいで、音楽大学出身者の大半が演奏をまともに出来ないまま、アマチュアピアノコンクールなどで演奏して来た方々に劣ると言う事実…
アタクシなども、『2ちゃんねる』では、五流、十流の下級のピアノ科出身扱いされて叩かれてますけど、
少なくとも、7/23に聴いたグランミューズのA1、A2カテゴリーに予選で敗退したメンバーは、いくら、アタクシの出身音楽学校よりもレベルの高い学校と見なされてはいますが、実際には、アタクシの出身音楽学校と同等か、それ以下にしか思えない現実を見たような気がしました…
確かに今の若い世代の音楽大学出身者は、演奏を外部で聴くと意外に驚く事もあります…
アタクシも学校を出て、四半世紀を越えていますけど(調子の悪い時はありますけど)、あのグランミューズの予選敗退のメンバーよりは、かなり演奏してる方だと思いますし、
また、youtubeやeyevio、zoomeなどでの動画撮影(携帯電話)による演奏も公開して来ました…
□ベルク:ソナタop.1
http://www.youtube.com/watch?v=6MtTWfAumps
□ブラームス:ソナタ第3番op.5 より 第1楽章
http://www.youtube.com/watch?v=iT5eClxq970
□ドビュッシー:映像第2集
http://www.youtube.com/watch?v=KGR711RAIfY
http://www.youtube.com/watch?v=IVE48dykp7Y
http://www.youtube.com/watch?v=zkU6GY3xKkQ
□ドビュッシー:エチュード XI.アルペジオのための
http://www.youtube.com/watch?v=PBVmEhywiVk
□ドビュッシー:バラード(1890)
http://www.youtube.com/watch?v=5gk5AC-t1tY
実は、これらの映像の演奏曲目は、全く誰にも教わらずに弾いています…
四半世紀、レッスンも殆ど受けずに来ましたけど、中野で聴いたグランミューズの予選敗退の方々には、失礼とは思いますが、何を今まで練習して来ているのか?…と思ってしまいましたね〜…
さらに、、、
グランミューズの予選で見て思った事は、
□ピアノに座った時の姿勢
大半が背中を伸ばして弾かない事
猫のようにこじんまりとした姿勢では、ホールに響くような音が発しない事は確かです…
□ペダルの踏み方が雑…
ペダルをバッシンバッシン踏んで弾いてる方も見受けられて、一体、今まで、何を教わって来たのか?唖然とするばかり…
シフト(ソフト)ペダルもまともに使えず、ましてやハーフペダルなども使えない演奏者が大半居るのにも驚きます…
ペダルは足で叩くモノでは有りません。踏むのですから…。かかとに力を入れてただ踏めばいいと言うものでも有りません!
あと、選曲のセンスの問題もあります…
例えば、歯を食いしばって弾くような曲は、正直、それは己の演奏能力を完全に超えてしまって音楽にならない事が明白…
グランミューズで出てきた曲目には、信じられない選曲もいる人が多いのも事実ですね〜…
まぁ、アタクシは、只の聴衆者として見たまでですが、非PTNA会員で良かったと思う事も有りますね〜…(苦笑)
ピアノ指導者協会と言う名があるからには、会員はピアノの、『あいうえお』を知ってなければならないハズなのに、現実は知らない方々が多いのでは…とも思ってしました…
アタクシの動画をどうご覧になろうと結構ですが、アタクシはアタクシの個人的な感想で書いたまでです…
これは日記ですからね〜…(苦笑)

