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【ラジオ・パーソナリティー『巨匠マダムキタロー』デビュー!】
すまいるエフエム76.7MHz
9/3(毎週土)19時〜スタート
『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』
URL(http://fm767.net/)
アンドロメダ対応スマホは試聴可能です
(http://www.simulradio.jp/)
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…その1からの続き…
□B1カテゴリーの続き
■ヴァイン:ピアノ・ソナタ第1番 より 第1楽章
何よりも切れがある響きと、小節ごとにさらったであろう精密な演奏と言うか、完全に頭で整理をした、現代の若い人達のリズムを強調した演奏だとも言えるでしょう。
強い強烈なサウンドで聴き手を引き付ける技術は、参加者中、もっとも印象度が高い演奏だとも思いました。
ただ、この曲以外の曲でこの奏者が演奏したら、多分、平凡なイメージもあった事は付け加えて置きます…★★★★★(第2位入賞)
■チャイコフスキー=プレトニョフ編:眠れる森の美女 より 第10曲 アダージョ
何よりも想いを募らせた演奏。
が、しかしながら、響きの部分では問題も。
オーケストラをイメージしながら、、、と言う気持ちをよく表したとは思うのですが、ピアノの場合、ある程度、ホール演奏した場合、まともに全部の音を鳴らし切ると、返って、騒音のように鳴り響くために、作品の意図が聞こえにくい事もあるのです。
その必要な音は残しながらも、tuttiを示すような部分は、やはりセーブした音選びは必要ではないか?と。
それと、ペダルが全体に深く踏み過ぎる点が、音作りの妨げになっているのが残念にも思いました。
指に頼る響きではなく、ペダルで音色付けをする技術を研究して欲しいようにも思いました。…★★★
■リスト:超絶技巧練習曲 より 第12番『雪かき』
全体に野心的なリスト像が浮かんでくるような演奏。
一言で言えば、ファンタジー感のある、味がある演奏。
最初のテーマの右手、左手の受け渡しで、左手の部分が何故に右手と同じような解釈にしなかったのが少し疑問。
ちょっと、マルカート気味に二回、その後のバスで打ち鳴らされるテーマはレガートなのに、、、。
あと、後半の左手の打鍵がやや甘くなる部分が些か惜しい。
音の芯が完全に浮いた箇所があって、旨く深いどろどろした響きが足りないのが残念(最後の2ページなどは)…★★★
■ラヴェル:水の戯れ
非常に透明感のある響きが印象的。
最初の16分音符の後にある32分音符の細かなアルペジオにも、気を配って欲しい箇所は気になったが、少しテンポが速い印象を持ちました。もうほんの少し、微量な少しテンポを落としても、、、な印象。
中間のアッチェレランドから上がって行く両手の輝くトレモロの前後のテンポ設定が、やや作図的と言うか、ちょっと、四角い感覚を感じてしまい、途中から、流れが雑な部分が見られたが少々、残念。
また、ラストのLentになる、あの、ゆったりした部分が、やや遅過ぎる感じがしました。…★★★★
■グラナドス:組曲『ゴイェスカス』 より 第1部 4.『嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす』
歌い方、歌い心は強く感じる演奏。
全体的にペダルで深く響かすタイプで、深いペダルを踏むために、響きが厚すぎる場面も。
最初のドラマティックな部分は、少しテーマに対して、覆い被さる音がかなり厚いようにも思えた。
全体に右手のオクターブの音の響きの配分が強過ぎるようなイメージがあって、もう少し、響きの立体感を整理した方が、、、という印象。
後半の、うぐいすの表れる部分は、なかなか描写感が出ていたのに好感が持てました…★★★★(第3位入賞)
■グラズノフ:ピアノ・ソナタ第1番op.74 より 第1楽章
全体に甘〜い歌い方が印象的。
何と言うか、やはり日本人的な鳴らし方が、どうも響きに活かされてないような気がします。
何かを、けしかけようと、模索してるようにも思いました。
一歩間違えば、ツェルニー風なパッセージが続きますが、問題はその動き回るパッセージに対して、外側にあるテーマの音を、主張を強く鳴らしながら、太く扱う辺りのセンスが弱い印象でした。…★★★
■スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番『黒ミサ』op.68
非常に出だしからの、緊迫感のある、妖しい音と、音の立体感が整理された、これ以上の美は望めないくらいに高度な内容を繰り広げました。
ただ、中間から後半にかけての強音の出し方が、やはり、日本人の音という印象が拭えず。
これが、先に出た、ベートーヴェンとラヴェルを弾いたフランス人のあの、スタンウェイを遠くに響かす技術があれば、もっと、幅広い『黒ミサ』を表現出来たのでは?とも思いました。
また、後に出てきた動画で、奏者の姿を見たところ、弾く奏法に些か問題も。
前屈みになるは良くても、右肩が上がり気味なるのは、ちょっと良くないと思いました。背中や肩の改善がもっと出来れば、もっと透明感のある表現が出来るのではないか?、と。
今の右肩が異様に上がるのは、今後の演奏に支障をきたすのは明らかだし、これは改善すべきでは無いかと思いました。…★★★★★(第1位入賞)
↓
http://www.youtube.com/watch?v=CLYjK3nz5Qo
■徳山美奈子:ムジカ・ナラ op.25
全体的にキレイに鳴らそうと言うコンセプトに思えるのですが、最初の1ページの少ない音で、似たような音に作り上げるのでは無く、やはり、強弱記号の中でも、音色を分けた立体感は作っていかないと、、、な印象。
中間部の5/8拍子のリズム感が強くなる場面も一色単では無いし、細かな表示記号を音に極端にしないとだし(sfzやp,crese,アクセント記号にスタッカートが書かれた箇所)、
また、4/4拍子になるビート系の箇所の右手の16分音符のsfzやcrese記号の部分、などの、極端に求められてる音像を、オーバー加減にしないと、変化の少ない印象ばかりが残る点が些か。
意外にこの曲に求められる音のダイナミックレンジはかなり広いので、その辺りの表現不足が気になりました…★★★
□A1カテゴリー
(39歳以下の音楽教育専門を受けた者と、一般者)
■ヴァイン:ピアノ・ソナタ第1番 より 第1楽章
先程、B1カテゴリーで出て来た演奏と、音色の点では、ややこの演奏は、クリアーな音の切れ味には今一つ。
右手の(ソプラノ)響きがやや強過ぎる点や、途中、速くなるパッセージの流れが、浮つくような響きも有り、倍音効果が十分に響いてるのに、高音域をかなり強い意識で鳴らすので、少々、聴きづらい部分も。
最後の2ページの静けさな緊迫感の部分の溜めが効いていなかったのが残念…★★★★
■スクリャービン:2つの前奏曲op.67 より 第1番『アンダンテ』+
シマノフスキ:マスク(仮面)op.34 より 第3番『ドン・ファンのセレナード』
スクリャービンは、妖しい響きをさり気なく披露。
前座の役割をさり気なく、そのまま、
シマノフスキでは、メリハリ感を出していて、響きにも幅広いレンジをアピールしていたのも好感。
非常に難易度の高い解釈が印象的でした。…★★★★★(第1位入賞)
↓
http://www.youtube.com/watch?v=4y6oWcgLSDk
■アルベニス:イベリア より 第1集『1.エヴォカシオン』+第2集『4.ロンデーニャ』
エヴォカシオンでは、全体的な立体感の音像のセンスがもっと強い個性感があればな、、、という感じ。左手にテーマが出て来ても、深い音色で奏でればいいものが、控えにしてしまう点に些か不満も感じました。
ロンデーニャにしても、和音を全体的に響かせ過ぎなために、主張したい事が明確では無いために、全体的にぼやけて聞こえてしまうのが、些か。
場面の切り替えや区切りが、まだ整理されていない感じが拭えませんでした。…★★★
■スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番op.53
ニュアンスや響きをよく捕らえた演奏ですが、弱い音で、静かに響かす部分は、かなり高いレベルを感じたりしますが、速いパッセージや和音ブロックのパッセージなど、強音時に至る箇所で、濁る音が入る場面も多かった演奏。
ただ、響かせ方はやっぱり日本人の特有の響かせ方な印象が拭えず。
溜めて音を鳴らす点で魅力が多少、半減気味だったのが残念…★★★
■グラナドス:組曲『ゴイェスカス』 より 第2部 5.愛と死
全体的に溜めて音を出しをするタイミングが少ないために、緊張感、緊迫感を保ちながら流れる最初のページに説得力を感じなかったのが、残念。
音に色気が無いのが、些か。
デリケートな音色の引き分けとか、ドラマ的な部分を、どう展開するとか、組み立ての感覚が少し雑な演奏にも思えました…★★★
■J.S.バッハ:フランス風序曲BWV831 より 序曲,エコー
J.S.バッハなどを今のモダンピアノで演奏する場合、やはり音色の分けて弾く方が、ホール演奏などでは魅力的に聞こえますが、かと言って、チェンバロなどの楽器のイメージをそのまま、モダンピアノに持って来ると違和感も感じるし、やはり、モダンピアノでのJ.S.バッハは、多少、音色を替えて行く奏法にしないと、聴き手も飽きてしまう恐れもあると思うのです。
序曲は、確かによくさらえていますが、その音色を変える、フレーズの明確さなどが、些か物足りない印象。
同じような音楽が何時までもダラダラ続くと言った感じに聞こえてしまったのも残念。
エコーも同様で、これこそ、強弱をなどの差を付けて、もっと、アクが強いエコーでもいいのではないか?と思った次第…★★★
■メトネル:忘れられた調べ 第2集op.39 より 第3番『春』+
メトネル:2つのおとび話op.14 より 第2番『騎士の行進』
『春』では、煌びやかな音色のパッセージが印象的。
一つ欲を言えば、音色を沢山付けて、引き分けをした方がより魅力的だっただろうと思いました。
中間辺りで、テーマがどこにあるのか、線がぼやける部分も多少あるのが惜しかったのですが、、、。
『騎士の行進』は、最初に何気に始まったのが、少々。明確さが足りない印象が残りました。
拍を意識した音作りが不足したのと、繋ぎの部分が何となく違和感を感じました。
全体的に強音時に音色の艶が欠けるため、やはりダイナミックレンジの改善は必要かと思った次第。…★★★★(第2位入賞)
■リスト:バッハのカンタータ『泣き、嘆き、悲しみ、おののき』とロ短調ミサ曲『十字架に付けられ』の通奏低音による変奏曲
最初の堂々とした部分の強音が、やや音色的にキツかったのが些か。
その後の変奏曲も、音色の変化に富んだ展開ならいいのだが、多少、ツェルニー風なエチュードっぽいパッセージで弾かれたのは些か。
パッセージの中でも山あり谷ありみたく、crese.dim.などをフレーズ事に付けて変えてなどの、ちょっとしたセンスは、やはり、魅力ある音楽の技術に欠かせないと思うので、その辺りの解釈の方向性に多彩さが無かったのが残念に思いました。…★★★
……………………………
以上、グランミューズ部門A1,A2,B1,B2カテゴリーの全国大会の模様を書いて見ました。
これで3年連続して見た形ですが、毎年、この予選が5分、地区本選6分半、全国大会10分のために、丸1年かけて、ミスの無い、ピアノのオリンピックを目指して、レッスンで叩かれ足掻いてのコンクールですから、まぁ、それを全く否定はしませんが、、、
中には2年3年と同じ曲をずっと弾く方もいます。
ただ、私は、底までしてのコンクールで鍛える意味とは何だろう、と言う疑問も沸きます。
私自身は、グランミューズ部門には、それほど魅力を感じません。
何故なら、それは音楽でも、それだけための音楽コンクールだからです。
私は今後も、グランミューズ部門は見る機会はあっても出場する意欲は全くありません。
個性を全て殺して演奏する行為は、本来の芸術性を失った行為だと思うのです。
個性を認めない日本のコンクールにわざわざ必死になって練習するのは無意味と言うもの。
私自身は、My Way〜我が道を行く〜な精神で演奏するタイプです。
あの、人に叩かれて弾かれる姿は、ある意味、コンピューター化になっているのは恐ろしいですね…(苦笑)




















