2011年8月29日月曜日

第35回PTNAコンペティション全国決勝大会(グランミューズ部門)その2

【拡散希望】

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【ラジオ・パーソナリティー『巨匠マダムキタロー』デビュー!】

すまいるエフエム76.7MHz

9/3(毎週土)19時〜スタート

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

URL(http://fm767.net/
アンドロメダ対応スマホは試聴可能です
http://www.simulradio.jp/
に飛んで「すまいるFM」放送を聴くをクリック(WMP対応のみ)

…その1からの続き…

□B1カテゴリーの続き

■ヴァイン:ピアノ・ソナタ第1番 より 第1楽章

何よりも切れがある響きと、小節ごとにさらったであろう精密な演奏と言うか、完全に頭で整理をした、現代の若い人達のリズムを強調した演奏だとも言えるでしょう。
強い強烈なサウンドで聴き手を引き付ける技術は、参加者中、もっとも印象度が高い演奏だとも思いました。
ただ、この曲以外の曲でこの奏者が演奏したら、多分、平凡なイメージもあった事は付け加えて置きます…★★★★★(第2位入賞)

■チャイコフスキー=プレトニョフ編:眠れる森の美女 より 第10曲 アダージョ

何よりも想いを募らせた演奏。
が、しかしながら、響きの部分では問題も。
オーケストラをイメージしながら、、、と言う気持ちをよく表したとは思うのですが、ピアノの場合、ある程度、ホール演奏した場合、まともに全部の音を鳴らし切ると、返って、騒音のように鳴り響くために、作品の意図が聞こえにくい事もあるのです。
その必要な音は残しながらも、tuttiを示すような部分は、やはりセーブした音選びは必要ではないか?と。
それと、ペダルが全体に深く踏み過ぎる点が、音作りの妨げになっているのが残念にも思いました。
指に頼る響きではなく、ペダルで音色付けをする技術を研究して欲しいようにも思いました。…★★★

■リスト:超絶技巧練習曲 より 第12番『雪かき』

全体に野心的なリスト像が浮かんでくるような演奏。
一言で言えば、ファンタジー感のある、味がある演奏。
最初のテーマの右手、左手の受け渡しで、左手の部分が何故に右手と同じような解釈にしなかったのが少し疑問。
ちょっと、マルカート気味に二回、その後のバスで打ち鳴らされるテーマはレガートなのに、、、。
あと、後半の左手の打鍵がやや甘くなる部分が些か惜しい。
音の芯が完全に浮いた箇所があって、旨く深いどろどろした響きが足りないのが残念(最後の2ページなどは)…★★★

■ラヴェル:水の戯れ

非常に透明感のある響きが印象的。
最初の16分音符の後にある32分音符の細かなアルペジオにも、気を配って欲しい箇所は気になったが、少しテンポが速い印象を持ちました。もうほんの少し、微量な少しテンポを落としても、、、な印象。
中間のアッチェレランドから上がって行く両手の輝くトレモロの前後のテンポ設定が、やや作図的と言うか、ちょっと、四角い感覚を感じてしまい、途中から、流れが雑な部分が見られたが少々、残念。
また、ラストのLentになる、あの、ゆったりした部分が、やや遅過ぎる感じがしました。…★★★★

■グラナドス:組曲『ゴイェスカス』 より 第1部 4.『嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす』

歌い方、歌い心は強く感じる演奏。
全体的にペダルで深く響かすタイプで、深いペダルを踏むために、響きが厚すぎる場面も。
最初のドラマティックな部分は、少しテーマに対して、覆い被さる音がかなり厚いようにも思えた。
全体に右手のオクターブの音の響きの配分が強過ぎるようなイメージがあって、もう少し、響きの立体感を整理した方が、、、という印象。
後半の、うぐいすの表れる部分は、なかなか描写感が出ていたのに好感が持てました…★★★★(第3位入賞)

■グラズノフ:ピアノ・ソナタ第1番op.74 より 第1楽章

全体に甘〜い歌い方が印象的。
何と言うか、やはり日本人的な鳴らし方が、どうも響きに活かされてないような気がします。
何かを、けしかけようと、模索してるようにも思いました。
一歩間違えば、ツェルニー風なパッセージが続きますが、問題はその動き回るパッセージに対して、外側にあるテーマの音を、主張を強く鳴らしながら、太く扱う辺りのセンスが弱い印象でした。…★★★

■スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番『黒ミサ』op.68

非常に出だしからの、緊迫感のある、妖しい音と、音の立体感が整理された、これ以上の美は望めないくらいに高度な内容を繰り広げました。
ただ、中間から後半にかけての強音の出し方が、やはり、日本人の音という印象が拭えず。
これが、先に出た、ベートーヴェンとラヴェルを弾いたフランス人のあの、スタンウェイを遠くに響かす技術があれば、もっと、幅広い『黒ミサ』を表現出来たのでは?とも思いました。
また、後に出てきた動画で、奏者の姿を見たところ、弾く奏法に些か問題も。
前屈みになるは良くても、右肩が上がり気味なるのは、ちょっと良くないと思いました。背中や肩の改善がもっと出来れば、もっと透明感のある表現が出来るのではないか?、と。
今の右肩が異様に上がるのは、今後の演奏に支障をきたすのは明らかだし、これは改善すべきでは無いかと思いました。…★★★★★(第1位入賞)

http://www.youtube.com/watch?v=CLYjK3nz5Qo

■徳山美奈子:ムジカ・ナラ op.25

全体的にキレイに鳴らそうと言うコンセプトに思えるのですが、最初の1ページの少ない音で、似たような音に作り上げるのでは無く、やはり、強弱記号の中でも、音色を分けた立体感は作っていかないと、、、な印象。
中間部の5/8拍子のリズム感が強くなる場面も一色単では無いし、細かな表示記号を音に極端にしないとだし(sfzやp,crese,アクセント記号にスタッカートが書かれた箇所)、
また、4/4拍子になるビート系の箇所の右手の16分音符のsfzやcrese記号の部分、などの、極端に求められてる音像を、オーバー加減にしないと、変化の少ない印象ばかりが残る点が些か。
意外にこの曲に求められる音のダイナミックレンジはかなり広いので、その辺りの表現不足が気になりました…★★★

□A1カテゴリー
(39歳以下の音楽教育専門を受けた者と、一般者)

■ヴァイン:ピアノ・ソナタ第1番 より 第1楽章

先程、B1カテゴリーで出て来た演奏と、音色の点では、ややこの演奏は、クリアーな音の切れ味には今一つ。
右手の(ソプラノ)響きがやや強過ぎる点や、途中、速くなるパッセージの流れが、浮つくような響きも有り、倍音効果が十分に響いてるのに、高音域をかなり強い意識で鳴らすので、少々、聴きづらい部分も。
最後の2ページの静けさな緊迫感の部分の溜めが効いていなかったのが残念…★★★★

■スクリャービン:2つの前奏曲op.67 より 第1番『アンダンテ』+
シマノフスキ:マスク(仮面)op.34 より 第3番『ドン・ファンのセレナード』

スクリャービンは、妖しい響きをさり気なく披露。
前座の役割をさり気なく、そのまま、
シマノフスキでは、メリハリ感を出していて、響きにも幅広いレンジをアピールしていたのも好感。
非常に難易度の高い解釈が印象的でした。…★★★★★(第1位入賞)

http://www.youtube.com/watch?v=4y6oWcgLSDk

■アルベニス:イベリア より 第1集『1.エヴォカシオン』+第2集『4.ロンデーニャ』

エヴォカシオンでは、全体的な立体感の音像のセンスがもっと強い個性感があればな、、、という感じ。左手にテーマが出て来ても、深い音色で奏でればいいものが、控えにしてしまう点に些か不満も感じました。
ロンデーニャにしても、和音を全体的に響かせ過ぎなために、主張したい事が明確では無いために、全体的にぼやけて聞こえてしまうのが、些か。
場面の切り替えや区切りが、まだ整理されていない感じが拭えませんでした。…★★★

■スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番op.53

ニュアンスや響きをよく捕らえた演奏ですが、弱い音で、静かに響かす部分は、かなり高いレベルを感じたりしますが、速いパッセージや和音ブロックのパッセージなど、強音時に至る箇所で、濁る音が入る場面も多かった演奏。
ただ、響かせ方はやっぱり日本人の特有の響かせ方な印象が拭えず。
溜めて音を鳴らす点で魅力が多少、半減気味だったのが残念…★★★

■グラナドス:組曲『ゴイェスカス』 より 第2部 5.愛と死

全体的に溜めて音を出しをするタイミングが少ないために、緊張感、緊迫感を保ちながら流れる最初のページに説得力を感じなかったのが、残念。
音に色気が無いのが、些か。
デリケートな音色の引き分けとか、ドラマ的な部分を、どう展開するとか、組み立ての感覚が少し雑な演奏にも思えました…★★★

■J.S.バッハ:フランス風序曲BWV831 より 序曲,エコー

J.S.バッハなどを今のモダンピアノで演奏する場合、やはり音色の分けて弾く方が、ホール演奏などでは魅力的に聞こえますが、かと言って、チェンバロなどの楽器のイメージをそのまま、モダンピアノに持って来ると違和感も感じるし、やはり、モダンピアノでのJ.S.バッハは、多少、音色を替えて行く奏法にしないと、聴き手も飽きてしまう恐れもあると思うのです。
序曲は、確かによくさらえていますが、その音色を変える、フレーズの明確さなどが、些か物足りない印象。
同じような音楽が何時までもダラダラ続くと言った感じに聞こえてしまったのも残念。
エコーも同様で、これこそ、強弱をなどの差を付けて、もっと、アクが強いエコーでもいいのではないか?と思った次第…★★★

■メトネル:忘れられた調べ 第2集op.39 より 第3番『春』+
メトネル:2つのおとび話op.14 より 第2番『騎士の行進』

『春』では、煌びやかな音色のパッセージが印象的。
一つ欲を言えば、音色を沢山付けて、引き分けをした方がより魅力的だっただろうと思いました。
中間辺りで、テーマがどこにあるのか、線がぼやける部分も多少あるのが惜しかったのですが、、、。
『騎士の行進』は、最初に何気に始まったのが、少々。明確さが足りない印象が残りました。
拍を意識した音作りが不足したのと、繋ぎの部分が何となく違和感を感じました。
全体的に強音時に音色の艶が欠けるため、やはりダイナミックレンジの改善は必要かと思った次第。…★★★★(第2位入賞)

■リスト:バッハのカンタータ『泣き、嘆き、悲しみ、おののき』とロ短調ミサ曲『十字架に付けられ』の通奏低音による変奏曲

最初の堂々とした部分の強音が、やや音色的にキツかったのが些か。
その後の変奏曲も、音色の変化に富んだ展開ならいいのだが、多少、ツェルニー風なエチュードっぽいパッセージで弾かれたのは些か。
パッセージの中でも山あり谷ありみたく、crese.dim.などをフレーズ事に付けて変えてなどの、ちょっとしたセンスは、やはり、魅力ある音楽の技術に欠かせないと思うので、その辺りの解釈の方向性に多彩さが無かったのが残念に思いました。…★★★

……………………………

以上、グランミューズ部門A1,A2,B1,B2カテゴリーの全国大会の模様を書いて見ました。

これで3年連続して見た形ですが、毎年、この予選が5分、地区本選6分半、全国大会10分のために、丸1年かけて、ミスの無い、ピアノのオリンピックを目指して、レッスンで叩かれ足掻いてのコンクールですから、まぁ、それを全く否定はしませんが、、、

中には2年3年と同じ曲をずっと弾く方もいます。

ただ、私は、底までしてのコンクールで鍛える意味とは何だろう、と言う疑問も沸きます。

私自身は、グランミューズ部門には、それほど魅力を感じません。

何故なら、それは音楽でも、それだけための音楽コンクールだからです。

私は今後も、グランミューズ部門は見る機会はあっても出場する意欲は全くありません。

個性を全て殺して演奏する行為は、本来の芸術性を失った行為だと思うのです。

個性を認めない日本のコンクールにわざわざ必死になって練習するのは無意味と言うもの。

私自身は、My Way〜我が道を行く〜な精神で演奏するタイプです。

あの、人に叩かれて弾かれる姿は、ある意味、コンピューター化になっているのは恐ろしいですね…(苦笑)

第35回PTNAコンペティション全国決勝大会(グランミューズ部門)その1

【PR】すまいるエフエム76.7MHz

9/3(毎週土)19時〜スタート

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

URL(http://fm767.net/
http://www.simulradio.jp/)(WMP対応のみ)

……………………………

2011年8月21日(日曜日)

曇り、雨の空の中での開催となりました〜…

アタクシもam9:30開場、am10時開演のために、、、

地下鉄東西線→日本橋乗り換え→銀座線で銀座駅へ…

銀座・王子ホールで行われました…

銀座4丁目交差点の三越の裏にあるホールで、

やはり、このホール(写真*1*2)で聴くのは、このPTNAグランミューズ部門全国決勝大会のみで聴かないホールで、

一度もコンサートで聴いた事が無いホールです(笑)

まぁ、最近はアタクシも、殆どコンサートに行く事は無いので、、、(笑)

でわ、グランミューズ部門を、お客様側から聴いた印象をまとめて…(笑)

□B2カテゴリー
(40歳以上で、音楽教育を専門に受けていない者、一般者のみ)

■ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集op.2(全曲)

1曲目『年老いた牛飼いの踊り』→非常に軽快に、またクリアーなピアニズムをアピールしていたのも良かったと思いました。和音の響きが潰れがちに成りやすいのを、また、拍が崩れやすいのを持ちこたえたと思います。

2曲目『優雅な乙女の踊り』→余り余興(コブシ周りのような)を付けない歌い方と、響きにメリハリを付けた解釈がなかなか。もっと、音色を大胆に変化を入れても良かったのでは?とも。

3曲目『さすらうガチョの踊り』→やや和音が1曲目に比べて、精密度が劣ったのが些か。1曲目のようにしっかり弾いてくれたら、とも思いました。
燃えあげる響きだけを追いすぎて、最後のグリッサンドのキメが中途半端になったのが残念…★★★★(第2位入賞)

■デュティユー:ピアノ・ソナタ(1947) より 第3楽章『コラールと変奏』

初っ端のコラールから、間が抜けた響きには些か、残念な想い。
また、暗譜間違いか、譜読み違いか判定しかねるが(譜読み間違いの方が強いと思っているが)、かなりコラールの和音(和声)の響きに違いがあり、かなり違和感を感じました。
また、変奏1に入っても(その前の下降パッセージの鋭さも中途半端なため)、2/4拍子のカウントを感じる事が出来ないまま、流れたのを些か。
やや変奏1のテンポが弾きづられ遅れる場面や、変奏2に入る場面で、余計な空間があったり。
変奏2(6/16拍子)でも、左手が明らかにテーマな部分が鳴らせなかったり、遅くなったり、また、譜読み違いだろうな音が並ぶなど、常に不安定さが気になる。
また、変奏3辺りの神秘的な響きに、『溜め』が完全に不足したのも痛かった、、、。変奏4になると、益々、音の切れ不足が目立ち始めたのも些か、、…★★

■ショパン:ピアノ・ソナタ第3番op.58 より 第1楽章

非常に素直な、ある意味、余りお化粧を付けをしないショパンというような印象。が、魅力もある部分もありました。
私、個人は音符が細かく入るパッセージほど、多少時間を取って、次へ…とかの展開を考えるのですが、この奏者は敢えて、流れを崩さないシンプルさを示したショパンと言えましょう。
ただ、所々に違和感のある音が入ってしまう点が些か気になりはしました。
激しいパッセージほど、違和感のある音が入り濁る部分も。
展開部の途中も、旨く誤魔化すように進むのですが、全体像は好感度でも、厳密に楽譜を見ながら聴くと疑問符が残るショパンと言ったところでしょうか、、、。
また、ペダルを深く掛け過ぎるがゆえ、フレーズとフレーズが、本来は僅かな空間があるべきところが、音の響きが繋がったままに鳴らしたのは、少々残念…★★★(第1位入賞)

http://www.youtube.com/watch?v=N7eacufqsDw

■ドビュッシー:前奏曲集第1巻IX.とたえだセレナード、
前奏曲集第2巻XII.花火

とたえだ…では、ちょっと響きが単調なイメージが。
もっと響きの弱い音色が欲しいの(かなりメリハリ感は出していかないと)と、やはり拍が崩れ加減な部分が些か。
中間のソプラノが高らか歌うテーマが、大きなcrese.dim.のフレーズを作って行かなかったのも惜しい。

花火→この曲でも似たような感じで、音色の大胆な使い分けをしていなかった点。
ある程度、音符の数が多いために、間延びしやすい曲でもありますが、出来るだけ、音色に気を使いながら、拍の中で、小回りするイメージを出していかないと。
ロマンぽく弾かれてもおかしいのもあるし。
また、最後のグリッサンドはやり過ぎの感、、、。
花火の消えゆくグリッサンドにしていかないと。
何だか、仕掛け花火がそのまま会場で爆発したようなグリッサンドでした(苦笑)…★★★

■メトネル:おとぎ話ソナタ ハ短調op.25-1 第1楽章

全体的に主張が弱い印象。
全体が同じ音色にしか聞こえない部分もかなりある印象。
テーマを強調するのはいいけど、おかずまで一緒に強調するのは、どうか、、、と。
また、作品の方向性を今一つ掴めていなかったのかも?、、、…★★★

■ラフマニノフ=ワイルド編:春の流れop.14-11、夜のしじまの中でop.4-3

全体的に綺麗なパッセージが流れただけの印象、、、と言ってはいい難いのだけど、ラフマニノフの元の歌曲の旋律をどれだけ理解してるかが疑問に残った演奏。
もし、ワイルド編だけの楽譜に頼ってたら、、、と言うような印象。
どういう事かと言うと、原曲の旋律をガッチリ理解してれば、また違う演奏の筈だし、旋律の明確に引き分ける演奏になるハズだし。
実際、ワイルド自身もキレイなだけでは演奏していないと思うのです。
ワイルド編は、もっと旋律に対して対旋律の遊び心を沢山入れた編曲物が多いのも特徴的ですが、難しさに捕らわれては、いけないのも重要。…★★

□A2カテゴリー
(40歳以上で、音楽教育を専門に受けた者と一般者)

■リスト:ハンガリー狂詩曲第11番

最初の序奏に大胆な変化があるような解釈があれば、、、と思いながら聴いていましたが。
全体的に、もたつくのと、パッと切り替える場面が切り替えられず、テンポの運びも遅かったのが些か。
後半の部分も、もっと土臭いように遊び心を出して欲しかったと思います…★★

■ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番op.36(1931年改訂版) より 第1楽章

丁寧にはさらった痕跡が伺えるのは感心するのですが、大胆に歌う粘りのある響きと歌い回しという点では、完全に日本人のラフマニノフな印象。
やはり、ロシア作品の場合、大胆に重厚な響きではあるけど、深い響きで、しかもホールに響く音色をどう弾いて行くか。
楽譜には書いていないアイデアも、些か必要な場合もあるだけに、優等生っぽい、ちょっと、ツェルニーのようなイメージを覗かせる部分もあったりして、ラフマニノフ風に演奏しているものの、響きが全体的に似たような響きが、些か飽きると言うと語弊もあるかもしれないですか、この曲を好んで弾いたホロヴィッツなどや他のロシア系のピアニストなどを聴くと、やはり、ピアノを鳴らす技術が物足りない印象が残ってしまいました…★★★

■リスト:ハンガリー狂詩曲第8番

最初のカデンツァ風な序奏が、素直な感じで弾いてるので、(多分、私が弾いたら違うとは思いますが)ややツェルニーのエチュード的な発音に近いですが、年齢的な色気もあったりしていい部分もあるのですが、後半の左手の鳴らし方が異様に鳴らし過ぎるのが気になりました。
伴奏のパターンになると、バランス的にやや煩い感じが否めなかったです…★★★★

■リスト:ハンガリー狂詩曲第12番

非常に、レッスンで言われた解釈を間に受けたような真面目な印象。
序奏も、ホントに見事なくらい癖が少ない感じですが、泥臭さくらいあった方が、この曲の面白みが出るのですが、終始、ツェルニーのエチュードが続いたような感じが拭えず。
何か自発的な意欲性がある、シフラのような、ああいう一癖二癖があって、臭い臭い音楽を奏でてくれた方が良かったのに、、、な印象でした…★★★★

■シューマン:ダヴィット同盟舞曲集op.6 より 第1〜5,8,9曲

全体的にやや重い運びのイメージ。
私個人のイメージは、もっと活気を持って、前へ前へと行って欲しいイメージ。
奏者は多少、躊躇な感が拭えず。
また、大胆な変化の付ける部分が、やや違うイメージも有りました。
基本的に『アジタート』な部分を積極的に出していかないと、シューマンらしさが出て来ないのも特徴。
ショパンならエレガントをより保持する部分がありますが、シューマンは、どちらかと言えば、アジタートな部分を出して行く方が大事だと思うのです。
ショパンは楽譜に書いた事にアゴーギグさえ、マスターすれば演奏の骨格も作りやすいですけど、シューマンは、アジタートが重要で、やや理性や知性よりも感情のまま赴く動的な音楽を、自ら作っていかないと味が出てこないと思うのです。
我が家に先日、調べたら57種類のCDの演奏が出て来ましたけど、やはり、アジタートな演奏をしてるのも中は結構有ります。
シューマンは文学の世界が反映しながらとか言われてますけど、人間の熱い想いを音にした作曲家でもあるので、その点を如何に、自分らしさを織り込むかが課題にも思いました…★★★(第1位)

http://www.youtube.com/watch?v=QovH9sNxoqY

■プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番『古い日記から』op.28

全体的に平坦な鳴らし方が続く印象。
最初の部分なども、きびきびしたリズム感のある響き、や、和声の進行に僅かな変化がある箇所は、音色を替えていかないとな、印象。
また、テンポの設定に流れを感じないのも些か。
また、途中、響きが浮つく部分が残念にも思いました…★★

…昼食…

お金も無かったので、銀座1丁目のマクドで、携帯クーポンで。(写真*3)
そそくさと食べて、会場へ戻る。

□B1カテゴリー
(39歳以下を対象に、音楽専門教育を受けていない者、一般者のみ)

お昼から聴いたB1カテゴリーは、非常に技術的に高い、言ってみれば、練習に練習を重ねた言わば、一歩間違えば、コンピューターのような、
CDなどを聴かされてるような演奏が多かったのも特徴的だった今回。
私が四半世紀前に聴いてた、東京芸術大学や桐朋学園大学音楽学部の卒業試験演奏会のような、ああいう、レッスンで叩き上げ切った演奏が多かったように思います。

■モンポウ:前奏曲第7番+
モンポウ:内なる遠さ より 1.哀歌,5.悲しい鳥,9.ジプシー

自分らしさを大切に打ち出したプログラミングとも言えましょう。
安らぎを与える楽曲構成はお見事の一言。
『前奏曲』では、響きのキレさが今一つな部分も感じられましたが、何よりも手慣れた感触で演奏が流れ、
『内なる遠さ』では、非常に時間の演出を大事した演奏が印象。
これに、もっと、ピアノを鳴らす技術をもっと明確に提示してくれると、なのだが、やや姿勢が丸くなるのと、背筋を伸ばさないような奏法なため、また、鍵盤に喰らいつくように弾くので、些か、音に深みを感じる事が無かったのが惜しい…★★★★★

■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番op.31-3 第1楽章+
ラヴェル:水の戯れ

総じて、強く印象に残ったのは、打鍵を発する発音の音色の豊さ!
フランス人の奏者ですが、まず、スタンウェイのフルコンの、鳴らし方を凄く知っている鳴らし方!
音を何より遠くに飛ばすような、ホールの後ろまで響くような音の明快さには、ハッ!?とする部分も有りました。
ただ、遠くへ飛ばす発音に対して、やはり日本人と違うのが、ガッチリに発音をする日本人とは明らかに違う弱点も。
ベートーヴェンでは、やや自由奔放な部分もあり、日本人の演奏の感覚の違いもあったりして、やっぱり明るい色の色彩豊かなベートーヴェン像。
日本人はドイツ系から影響を受けた演奏が支流なので、その点の好みが分かれる所かも。
ラヴェルでは、やはり透明感のある豊かな音色が耳に残りました。ただ、やはり打鍵の甘さも同時に兼ねたのもあって、締まりが一つ足りない演奏が少し残念に思いました…★★★★

…続く…その2へ…

2011年8月27日土曜日

【拡散希望】ラジオのパーソナリティー・デビュー!!

【拡散希望】

【新番組PR】
すまいるエフエム76.7MHz

2011年9月3日(毎週土曜)19時〜スタート

□番組名

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

ラジオのパーソナリティーを担当する事になりました!

放送は、埼玉県の4市(朝霞、新座、和光、志木の各市地区)のみですが、リアルタイムでインターネットの放送もされるようです。

インターネットのアンドロメダ対応のスマートフォンは聴けるようですが、

iPHONEのiTUNE対応はまだ未確認です。

どなたかご存知の方があれば教えて下さい。

以下のサイトで、試聴可能なようです!


URL(http://fm767.net/)からサイマルラジオのページに飛んで頂ければ電波の届かない地域の方でもインターネットで視聴できます。

http://www.simulradio.jp/
に飛んで「すまいるFM」放送を聴くをクリック(WMP対応のみ)


また、未確認ですが、、、

放送後日にオンデマンド放送で(http://smilefm.npgo.jp/)いつでも視聴する事が可能なようです。

ご興味のある方、要チェックして下さいね!!(笑)

また、こちらのJ-POPバンドの『魔法のらんぷ』ボーカルのユッコさんのブログでも紹介されています!!

http://blog.m.livedoor.jp/magiclampsong/article/1526852

皆さん、宜しくお願いしますね〜!!

2011年8月16日火曜日

ラジオ番組の紹介、第2弾!

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

9/3(土)19〜20時、毎週土曜放送

すまいるエフエム 76.7MHz
(朝霞、新座、和光、志木、各市地区限定放送)

…が、9月からの毎週土曜日19〜20時放送されます!

すでに2週分の収録を終えたのですが、、、

なんと!?

放送初日に、アタクシと、『魔法のランプ』のメンバーは、3、4週目の収録日と、かち合い、アタクシ、初日のオンエアを聴けない事が濃厚になってしまいました…(汗)

もう、こうなったら、インターネット配信をアテにするしかありません…(苦笑)

また、バンド『魔法のランプ』のメンバーで、ボーカル担当のユッコさんのブログでも紹介されました!↓

http://blog.livedoor.jp/magiclampsong/archives/1526852.html

こちらのブログでは、全員写真が掲載されています〜…

『おかまちゃん』て紹介されてますが、…

(まぁどうでもいいですけど)、

ちゃんと『GAY』の、とかで書いてくれた方が、

姿的には、しっくり来るんですが〜…(苦笑)

ラジオの声を聴かれる方、アタクシの声を聞いた事の無い方は、驚かれるかもしれませんが、

声は、殆ど、

『安田大サーカスのクロちゃん』とほぼ似てます…(笑)

ラジオをお聞きの時に、驚かないように、今からブログで、釘を刺して置きますね〜!(笑)

2011年8月15日月曜日

ラジオのパーソナリティー・デビュー!!

皆様、いきなりなんですが…

この度、ラジオ番組のパーソナリティーとして、9月から各週放送でデビューする事になりました〜!

キッカケは意外な所から来るのにはビックリしました!

7月頃に、暫く音信が途絶えてた友人からの何気ない一言がキッカケ…

■テーマとかは無く自由なフリートークの番組

…と、言うコンセプトの話しからトントンと話しが進み…

第2の『マツコ・デラックス』になるか!?とか(苦笑)

8/14の日曜日に、南与野にある、さいたま市浦和の大久保合同庁舎にあるスタジオでの収録に行って来ました!(写真*1)

さすがにお盆の真っ只中、冷房が全て止まっているので、スタッフ騒動で、扇風機持参、アイスノンなど、紛いモノを持参…

収録は、14時〜19時まで、2週分の収録が行われました!(写真*2)

■収録をした番組のご紹介

すまいるFM76.7MHz(朝霞,和光,志木,新座各市限定)

9/3(土)19〜20時から毎週土曜放送

番組名は、

『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』

『魔法のランプ』とはバンド名で、各地区のフェスティバルに参加して活動してるJ-POP系路線のメンバー5名と、

アタクシ、『巨匠マドモアゼル・マダム・キタロー(写真*2)』の、

6名が勝手気ままにトークする番組です!(笑)

トーク番組なので、軽〜くテーマを決めてはいるのですが、基本的に『台本無し』モードなので、

マイクで喋るのは、これが初体験なのであります…(苦笑)

マイクの前には、何故か!?『キティちゃん』がドンと!腰を据えまして…(写真*3)

スタジオは空調も何も無いので、猛烈な暑さの中を、パーソナリティーのみんなは、

『大変に涼しくて〜!』と、

真っ向から逆発言が飛び出るなど、

まぁ〜、収録して見たら、あらま!?、

もう〜夜!?みたいなモードでした…(笑)

途中、放送禁止用語の話しも少し、ラジオ収録では、『要注意』な会話もあったりして、一部はカットな模様ですが、、、

基本的にトークは殆ど修正しないままの放送だと言う事を伺いました〜!

アタクシも普段は一人身ですから、そう〜喋る機会が多くは無いのですが、

やはり、ちょっとロレツが回らない部分もあったりして…(笑)

番組内のBGMは大体、3曲程度で、アタクシは、クラシック・ガンチンコしかかけない身なので、、、(笑)

3曲のうち2曲は、バンドの『魔法のランプ』さん担当が多く、1曲はアタクシの持ち音源からかかります…

BGMなので全部はかかりません…(笑)

トークが主役で、BGM音楽はエッセンス程度…(笑)

今のラジオ収録って、昔のようにオープンリールのクルクル回るテープ収録じゃ無いんですね〜!?

パソコンで、全部編集…

最後は、音声ディレクターさんが、パソコンからUSBリーダーにデーターを入れて編集するだけには、、、

昭和なアタクシとしては、時代も進化したな〜…と、(笑)

放送まで楽しみなんですが、地区限定の1wの『か弱い電波』なので、アタクシも生放送を聴くには、朝霞、和光、志木、新座に行かないと…なモードになり残念なのも有りますが…

色々、すまいるFM関連を調べると、アタクシらの番組『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』の前に、

8月に番組が終了する『キミに、つながレディオ』と言う番組があるのですが、
(※凄く地域密着型の堅そうな番組!?…汗)

この前番組だと、インターネットによる放送も行っていた模様です

※『キミに、つながレディオ』からの拝借…

こちらのURL(http://fm767.net/)からサイマルラジオのページに飛んで頂ければ電波の届かない地域の方でもインターネットで視聴できます。
 
また放送後日にオンデマンド放送で(http://smilefm.npgo.jp/)いつでも視聴する事が可能です。

リアルタイムにインターネットでラジオを聴く時は
http://www.simulradio.jp/
に飛んで「すまいるFM」放送を聴くをクリック

ウィンドゥズメディアプレイヤーが入っていないと聴けません(マックの方は聴けないかも…)

…となっていますが…

アタクシらの、『魔法のランプとキタローのわがままパラダイス』での収録時には、FM放送が決まってはいますが、インターネットを使った放送の具体的な話しがまだ何とも決まっていないようです…

FMだけの単独放送でしか無理だとすると、毎週、朝霞、和光、志木、新座に通って聞きに行かないとなモードになるので、それがちょっと悩みです〜…(苦笑)

また、詳しく詳細が判れば、ブログ更新、mixi、facebook、twtterなどで更新しますね〜!

2011年8月8日月曜日

第35回PTNAコンペティション 東日本グランミューズ4地区本選

2011年8月7日に行われた、東京、狛江市のエプタ・ザール(ハウスエプタ内)での、グランミューズ部門(A2,A1のみ)のレポート

□A2カテゴリー(40歳以上の、音楽大学出身者と一般人による混合部門)

リスト:ハンガリー狂詩曲第8番→ (全国大会出場)残念ながら、am10:30から始まるも、何故か1分早く始まった模様。アタクシはピッタリくらいにくらいに着いてしまったので、ドアの外から聴いていました。
(初めて訪れた会場でしたしね…汗)

ブラームス:間奏曲op.118-2 +
ブラームス:奇想曲op.76-2→間奏曲を祈るような気持ちで弾いてるのはいいのですが、全体的な流れがもたつき気味。区切りの前にさらに、勿体ぶるようなrit.を掛けすぎるので、些か、わざとらしさが気になった。中間部は二声が聞こえた方が面白いと思うのだが…。次の奇想曲へ入る時に、スムーズに入れなかったのはちょっと頂けないかも…★★★

ディティユー:ソナタ(1947) 第3楽章「コラールと変奏」→コラールでは、打鍵に溜めの効かない鳴らし方が些か…。完全に雰囲気で弾いてしまっているし、コラールの声部の音色の引き分けもハッキリしなかった。また、変奏1に入る前の下降パッセージから入る箇所の処理が雑過ぎる。変奏1に入ったところで、拍の処理が曖昧になり、その後の変奏のテンポがふらついたり…と、どうも感覚として整理が出来ていないように思われた…★★

リスト:リゴレット・パラフレーズ→ 何ともツェルニー風に弾いてしまっているのだが、それなりに整理しては弾いてはいるのだが…やはり、オペラをパロッた作品だし、如何にヴィルトゥオーゾ的な遊びを練り込むか、な解釈が必要なので、その辺りのセンスが欠けていたかも。各箇所に、crese.dimの山場なフレーズ作りとか、パッセージを一つ息で軽やかに弾く技術もこの曲には絶対不可欠…★★

スクリャービン:ソナタ第4番op.30→ 1楽章に当たる部分は色っぽい音色が印象的で、神秘的な演奏…だったが、2楽章に入るとリズム感がやや重たくなってしまい、弾いてる音も曖昧さがあったのが残念…★★★

ブラームス:ソナタ第3番op.5 1st.mov→ テンポはやや遅め。和音の厳しさ欠ける。その代わりに丁寧なテヌート気味の解釈はいいのだが、一フレーズを弾くのに、濁ったり、外したりと音の緊張感が足りないので締まりがない。テンポ的にはもう少し速く流れるように弾いた方が…という印象…★★★

リスト:波を渡るパオラの聖フランチェスコ →最初の左手トレモロが現実的な解釈だし、右手のテーマの和音が何ともセンスに欠ける。crese.dim.のフレーズがある歌が出てこない。最初から躓き弾きもあったりしたのも些か…。ペダルの細かい使い分けも全くされておらず…★

ラヴェル:道化師の朝の歌 → 最初の6/8拍子でも2対3のようなリズムの遊びも出す部分が全く出していないし、フラメンコのイメージが出ていなかった。また、最初の右手のEs-fis-Dの和音の流れの上声部を強調しているが、楽譜に書いてあるアクセント(>)以外はしない方がいい。終始、フレーズの間が足りないし、また、ペダルはうんと少なくする部分もしないといけないし、響き自体をcrese.にしたら、dim.を当然になのだが、全体的には不自然な解釈な感じがした。三度のグリッサンドの頂点の打鍵はやり過ぎ!センスの無さが明らかだった…★★

リスト:ハンガリー狂詩曲第11番 → 棄権

デュティユー:ソナタ(1947) 第3楽章「コラールと変奏」→ 最初のコラールの部分は、鳴らし方のセンスとかはなかなかいいのだが、何か締まりに欠ける。続く変奏1はややテンポが遅めだが、特徴は掴んではいるのものの流れが重く、変奏2では、完全にテンポが追いつかなかったのか、間抜けな感じで突っ走ったのが少々…。段々、音符が細かく拍子されるとテンポが遅くなるばかり…★

エプタ・ザールで聴いてると、会場は完全な防音では無さそうで、外から『蝉の鳴き声』が終始に渡って聞こえる始末…(苦笑)

最初、窓が開いてるのか?と思いきや、どうやら、会場の造りに問題がある模様。

地方のサロンなどは自然音が入る会場も沢山あるのだが、都会の会場で、この点はどうかな?とも思った部分もあった…

また、調律の作業も入ってましたが、どうも湿度管理が成されていないのか、オクターブや高音域の乱れが終始気になってはいました…

□A1カテゴリー(22歳以上で、音楽大学出身者と一般人の部)

デュティユー:ソナタ(1947) 第3楽章「コラールと変奏」 → コラールの部分を鳴らすという点では良いが、打鍵的に力が抜けない「つんざく」音色が些か…。硬質なモノを求めるのは良いが、場所と音響の響きのセンスを考えないと…な印象。変奏1はなかなかな解釈とは思いますが、変奏2から入るダブルオクターブからテンポが崩れて、どんどん足を引っ張るように遅くなって行ったのは些か…★★

ブラームス:ラプソディop.79-2 → 鳴らすセンスは多少、強引な部分も。会場のスペースを考えれば、少々、力が入り過ぎた感がある。あと、手の交差時にテーマを打鍵する度に、音が決まらなかったのも痛い…。楽曲の構成感も印象が薄くなってしまった…★★

グラズノフ:ソナタ第1番op.74 → 長いズルズルとしたパッセージを控え目に、外側の声部が走る部分をよく捕らえてはいると思います。もう少し、流れが速くあればとも思いましたが、丁寧な印象が心に残りました…★★★★

グラナドス:演奏会用アレグロ → 最初の辺りは躍動感も感じられましたが、次の場面が変わった辺りから、バランスが崩れて行ったのが些か。完全に停滞と躓きは痛かった…★

メトネル:忘れられた調べ 第2集 より 春 op.39-3 +
メトネル:2つのおとぎ話 より 騎士の行進 op.14-2 → 春では、イメージを予感させるパッセージが印象的。ただ、強音になる部分で、些か音色がキツくなるのは気になるのだが…。よく歌った演奏だと思いました。騎士の…では、やや、最初のテーマと伴奏型の音色の引き分けに不明な箇所もありますが、前向きな演奏は、ちょっと楽しみもあります…★★★★(全国大会出場)

スクリャービン:ソナタ第2番op.19 1st.mov → やや大味な、音色の変化が少ないのは、まぁ、好みの問題なのだが、やはり、シフト(ソフト)ペダルを用いて、ハーフで踏むなり、音色を変えた方がいいか、とも…。幻想感という意味では、現実感的に聞こえた感…★★★★

リスト:スペイン狂詩曲 → 緊張感のある出だしが印象的でした。テーマに入った、単音で弾かれる部分は、もう少し粘るような渋さがあった方がとも思いましたが…。全体的には流れが落ち着き過ぎた感も。前へ前へと行って欲しかったのだが、段々と緊張感が薄らぐに連れて、後ずさりをするような演奏になったの惜しい。やはり、野心的な部分はリストの作品にはあった方がいいのと、自らのスピードをある程度出していかないと味が出ないように思う部分も…★★★

シューベルト:ソナタ第19番D.958 3rd.mov&4rd.mov → 全体的にペダルを深く踏み過ぎた印象。響きが響き過ぎて、この曲の長所を出し切れないまま、終わった感。3rd.movは和音の部分はやや控え目な鳴らし方の方がとも。歌はよく歌っているとは思います。音像をよく確認をしないと…、な印象。4rd.mov.もペダルを深く掛けすぎな印象。ニュアンスも確かに感じられますが、全体的に重いかも。シューベルトの半音がズレただけでも色が変わって行く感覚をもっと音に出さないと、印象が似たり寄ったりになる点が気になった…★★★

ベートーヴェン:ソナタ第1番op.2-1 1st.mov&4rd.mov → 初期作品を究極に仕上げた演奏だと思っていい。躍動感もあるし、流れも意欲的。対話的な解釈が印象的な1st.mov。所々に和音の発音が濁る箇所はあるが、内容は濃い。4rd.movは軽快さがあるし、勢いも流れも失わず、ニュアンスもあるし、これ以上、求めるの贅沢という感じがする…★★★★★

ブラームス:間奏曲op.118-2 → 鳴らし方に芯を感じない。言葉が浮ついたような演奏。流れの印象も薄い。が、最初の印象。演奏が進むに連れて、奏者のしたい音楽が見えては来るのだが、やはり、腰を据えてない部分も。また、暗譜ミスか、音間違いもあった(中間部)…★★

ショパン:スケルツォ第2番op.31 → 全体的には大雑把な演奏。デリケートな面に欠ける演奏。途中の高いポジションから落ちてくるパッセージ(dim.しながらとか)や長いフレーズ(crese.をしてdim.するとか)の歌、リズムも全て、大味に捕らえていたのが残念。打鍵のセンスも些か…★★

シマノフスキ:マスク(仮面) より ドン・ファンのセレナードop.34-3 → やや硬い音色が続いたりする部分は気にはなるのだが、作品の構成感はよくまとめてはいると思いました。メリハリ感があり、浮ついた音が少なく、演奏の質も高い位置で保った演奏だとも思いました。細かな事を言えば、細かいフレーズがある度に僅かでもcrese.からdimをする場面は粗雑にならない方がベターかも…★★★★★(全国大会出場)

シューマン:幻想曲op.17 1st.mov → 全体的に打鍵が重過ぎる点が気になるのと、ペダルが深く踏み込み過ぎな点が些か。ベーゼンドルファーの場合、力づくに打鍵をしてしまうと音色は完全に殺されるので、強音の箇所はやはりセーブして演奏するべきだろうと思う。途中、crese.へ盛り上がる箇所なども、やや粗雑に聞こえたのが残念…★★

以上、東日本グランミューズ4地区本選のA1、A2カテゴリーの実況でした…

8/21の日曜日には、PTNAグランミューズ部門全国大会が、銀座・王子ホールで開催されます…

入場料は2000円です…

銀座4丁目交差点、三越の裏にあるホールで、アクセス的にはいいと思います…

お昼をどこで食べようか悩み…

銀座は、どこに行ってもランチは1000円以上はざらですからね〜…

やっぱり、マクドナルド(銀座一丁目方面)になるかな〜?(苦笑)

『つばめグリル』とかもあるのですが、コンクールの昼食時間は45分なんてざらなので…(苦笑)

2011年8月1日月曜日

2011年、国際アマチュアピアノコンクール本選

7/31(日)am10:30から、行われた、2011年、国際アマチュアピアノコンクールの本選会を見てました!

日曜日の明け方前、am3:54の地震で、すっかり体調が崩れてたため、今日は目覚めたのがam9:50…(汗)

慌てて飛び起きて、こりゃ〜間に合わん…と思い…

タクシーに飛び乗ったのが、am10:10…

タクシーのおじちゃんも、気を察してか、裏道をジグザグに入って、紀尾井ホール前に着いたのがam10:20…(笑)

お化粧室に走り、いつもの右側バルコニー席に座り、毎年の位置と聴くスタイルだけは決めて、そこから最後まで、聴きました〜(笑)

今年の国際アマチュアピアノコンクールの特徴は、音楽の質の向上でしょう…

15、6年前に始まった『日本アマチュアピアノコンクール』の時代から思うと、参加者の音楽の質と意志の高さは、年々、意欲に満ちて向上しているように思います…

でわ、いつものように、お客様として見てる立場からのお話を書きます…(笑)

B部門(自由曲、8〜12分とし、8分に満たない場合は失格、暗譜で無くてもよい。)

□シューマン:ソナタ第1番op.11 1st.mov → 味のある音楽をするタイプだと思います。よく歌うという意味では…。
バランス的に言うと、右手がやや強過ぎる印象が強いように思いました。明らかにテーマがあるのに伴奏型が強くなってしまう。
さらに、流れがもたついたのが、些か。
1カ所、版にもよりますが、♭音が落ちているように思うのですが…★★(入選)

□プロコフィエフ:ソナタ第3番op.28「古い日記帳から」 → 全体的通じて、ペダルの使用を控えにした演奏。天井の高い、残響響きが1.7秒くらいあるホールなので、その辺の響きを感覚で捕らえた演奏は感心してしまいました。
中間のゆっくり目に演奏する部分を、通常に弾かれるよりも若干遅くしてたのは、流れ的に違和感を感じましたが(恐らく時間に満たない恐れを考えた演奏か?)、それにしても、メリハリのある表現豊かな若い時にしか出来ない音楽でもあったように思います…★★★★(第1位)

□リスト:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」 →最初の連打の出だしは、ペダルを深く踏み過ぎた点と、全体的に打鍵の曖昧さが目立ってしまった印象。センスのある部分も沢山あっただけに、細かな部分で音が濁る部分も多かっただけに少し残念な思いでした…★★

□シューマン:幻想曲op.17 より 1st.mov →全体的には歌がある流れはあると思います。ただ、音色が一色単な点と、背中がやや丸まった姿勢で弾くために、こういう天井の高い、残響音が沢山残るホールでは、音の隙間を造らないと響き切った中で、次々と鳴らされてしまうと音楽も殺されてしまうのが些か。音色の変化をもっと変えて付けて欲しいし、ドラマティックな曲だけにもっと外に訴える何かが欲しいとも…★★

□J.S.バッハ:幻想曲とフーガBWV904 →線が割にしっかりした演奏。ただ、集中力の点で、何か気を抜いた時にその小節だけが浮つく点が気になってしまいました。やはり、楽譜そのもののフレーズよりか?は、指番号、或いは鍵盤のポジションでの意識で覚えて練習していないか?が気になったところ…★★★(第3位)

□ボルトキエヴィチ:ピアノのための10の練習曲op.15-9 +
リスト:ハンガリー狂詩曲第11番 →全体的を通じて、煌びやかな音色で通した演奏が印象的。ボルトキエヴィチでは左手に隠れたテーマをもう少しだけ浮かして出してもいいのでは?とも。ハンガリー…では、最初の序奏の部分をもう少しだけ前に進めて、速めのテンポにして、もたつかせない方法にしてもどうだろうか?とも思った部分もありました…★★★★(入選)

□ブラームス:間奏曲op.116-6 +
スクリャービン:前奏曲op.24-14 +
ラヴェル:ソナチネ 2nd.mov → ブラームスでは、最初の開始音がやや浮抜けて始まった点がバランスを崩したのがちょっと惜しまれましたが、よく立ち直って落ち着かせた演奏に持っていった能力が素晴らしかったと言えます。スクリャービンでは、ガラリと雰囲気を変えてはいますが、流れを劇的に変えるまでには届かず。ラヴェルでは、2次予選の時に気になった10小節目の第2拍目にあるC-G-C-Esの和音のEs音をE音で弾いてて気になりましが、今日はEs音に直してたのでホッとしました…★★★★(第2位)

A部門(自由曲、10〜14分とし、10分に満たない場合は失格。全て「暗譜」演奏をする)

□モーツァルト:ソナタKV.333 1st.mov&3rd.mov → 持っている音色がやや細い印象の奏者ですが、本選にこの、やや長いソナタを持ってくる辺りに自信のほども伺えた演奏にも思いました。
僅かな集中力を欠いた時に、濁った音を発してもいましたが、内容を深く理解した上での演奏しているのがハッキリと提示してたのもあるので、楽しみながら聴かせて貰った印象です。
やや右手に固定意識が強過ぎる時があるので、それをコントロールが出来ると、もっと表現の幅が広がるのが間違いないでしょう…★★★(第3位)

□リスト:バラード第2番 →全体的に大味的ですが、パワフル感が伝わった演奏でもあったと思います。身体が大きく、グランドピアノが小さく見えたほど(ホントに傍で見ても大きかった!?)。
この曲の難しさは、構成と溜めを聴かせる弱音の部分の息の長い響かせ方が一つのポイントにもなりますが、その部分では、やはり荒削りな印象でした…★★

□グラナドス:スペイン舞曲集 第2番「オリエンタル」 +
グラナドス:ゴィエスカス 第1部 第4番「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」 → オリエンタルは、何かを回想させるイメージのように、余韻が美しい印象。夜鳴きうぐいすでは、最初のドラマティックなテーマに対して、覆い被さる伴奏の部分がやや強いバランスが気になったのと、全体的にペダルを深く踏み過ぎる故に、響くホールの中で響き過ぎる点も気になった次第。もっと幅広いダイナミックレンジの技術(声部で分けれるような)を見に付けて、ppp〜fffまで出せるコントロールがあると、もっといい音楽が作れるのでは?とも…★★★

□ショパン:幻想曲op.49 → 全体的には何というか、メトロノームの中で、無理矢理ショパンをする、みたいなイメージが強かったと思いました。沢山、前打音がある音符を強引に拍の中に埋めてしまうために、アゴーギグが不自然にも聞こえてしまうのが残念でした…★★★

□シューマン:幻想曲op.17 1st.mov → 非常に頭の中で演奏するタイプというのが、予選の時の印象でした(プーランクとメシアン)。シューマンでは、感情移入をするのに、何か躊躇いながら弾いてる部分もあり、また、音色を大胆に変えて弾くと言うようなアプローチが無かったのが惜しいとも…★★

□ヤナーチェク:ソナタ「1905年10月1日 街頭にて」(全楽章) → 非常に煮詰まった音楽、緊張感もあったし、間の取り方も素晴らしいものがありました。一つ、強音時のペダルが入るような音になった時に、やや音が伸びなくなるのが気になりましたが、内容を深く掘り下げた解釈は特に印象深かった…★★★★★(入選)

□グラズノフ:ソナタ第1番op.74 1st.mov → 持っている技術は高度なのは確か。この曲を自発的に料理をしようという積極感が今、一つ感じられなかったのが残念。
このソナタの場合、パッセージがやたらと長く奏しながらも、実はパッセージ以外の部分の箇所で和声感が変化するように、複雑な曲で、よく奏者は演奏していますが、音の美にこだわり過ぎたのが印象を薄くしたかも…★★★★

□ハイドン:ソナタ第13番Hob.XVI-6(全楽章) →全体的には意欲感はよく出ていて、活き活きとした前向きな音楽が印象的。もっと、表と裏拍のオンオフが音に出ればとも…。作品を十分に理解した上での演奏は、聴き手には心地よさが有りました。
途中で、何か気持ちがちょっとでも緩みがある時に音の芯が抜ける時がありますが、これは意識的な練習の積み重ねでしか解決出来ないのもあるので、次なる飛躍を望みます…★★★★(入選)

□ショパン:エチュードop.10-1.3.4 +
ノクターン第20番(遺作) →奏者もそうですが、挑戦したいプログラムだと思うのは当然だとは思うのです。が、ある意味、自爆行為の組み合わせだとも思いました。
やはり、エチュードop.10-1は、難しい。
この曲を偶々、公開レッスンなどで見てて、横山幸雄氏(上野学園大学教授)は、受講生に延々と説教を始める始末で、手を広げたアルペジオを弾く時に理解をしないで弾くと手を壊すので、安易に弾かないようにとの忠告もあり、また、ポーランド人のミハウ・ソブコヴィアク氏(福島大学客員准教授)は、右手の薬指(4)を弾く時にポイントがあるとも話してたのが印象的でした。瞬時に弾いた時に抜き、その薬指の音の響きが柔らかいかで、違ってくるとも仰っていました。

op.10-3の別れの曲では、弾き慣れ過ぎたか、楽譜を余り見ないで弾いたか、ややルーズな演奏だったのが気になりました。
また、両手が和音で鳴らす箇所では、ややガッツリ力を入れ過ぎな場面や、
op.10-4では、中村紘子氏著書の「チャイコフスキーコンクール」の中に出てくる「ハイフィンガー奏法」がこの演奏に当て嵌るようなイメージがあり、少し音色のぎらつき感が気になりました。
ノクターンは、ややそのハイフィンガーが気になる箇所も…。これを最後にするなら、妄想感があった方が効果的だったかも…★★★

□リスト:バラード第2番 → 野心的で泥臭さもあり、自分なりの構成感を崩さずに、演奏した点は高度な内容だったと思います。
ただ、一つに気になった点は高い音から降りたりするパッセージから低音域に入る時に僅かに響きが曖昧になった箇所とかは気になりましたが、
この奏者の凄かったのは、「pp」辺りの響きの中で、シフト(ソフト)ペダルを使用せずに音色を変えて弾いてたのは、かなり高い技術を持った奏者だと言うのが伺えました…★★★★(第1位)

□シューマン:ダヴィット同盟舞曲集op.6 より 第2集 →一番最初の内声の部のテーマよりも伴奏部分が大きく鳴らして、ちょっと冷や汗もので聴いていましたが、尻上がりに乗って来るのには感心しました。
非常にオーソドックスな余り必要以上に歌い回しをしないタイプにも見えました。
シューマンは、私個人の好みとしては、少しくらいは歌い回しをしてもいいと思うですが…
※参考CD…カトリーヌ・コラール(仏Lyrinx盤)、クレール・デゼール(仏Mirare盤)など

■受賞者演奏の部

シニア部門(55歳以上)

□ベートーヴェン:ソナタ第14番op.27-2「月光」 1st.mov
□フォーレ:即興曲 第3番

以上 優秀賞

□ベートーヴェン:ソナタ第31番op.110 第1楽章

以上 最優秀賞

3名の方は、心が籠もった演奏を繰り広げてました…

第7回 日本アマチュアピアノコンクール第1位受賞者

□J.S.バッハ=ブゾーニ編:シャコンヌBWV1004

音の作り方や構成感は、方向性の見える演奏でしたが、全体的に温和なやや柔らかいイメージだったシャコンヌだと思いました。
もう少し、締まりがある力強さもあった方が…という演奏でもありました

国際アマチュアピアノコンクール2010 A部門 第1位

□ベートーヴェン:ソナタ第23番op.57「熱情」(全楽章)

全体的に野心感に覆われた熱情のイメージ!
技術はともかくとして、やりたい放題のやんちゃ坊主がそのまま年輪を重ねたら、こういう演奏になると言うようなイメージ…
特に1楽章の濃い〜流れのドラマティックで、強弱感を極端に意識した演奏は印象的でした…

以上、2011年7月31日の、国際アマチュアピアノコンクール2011 本選会のレポートを終了します

また、この後のコンクール主催のイタリアン「パレルモ」で、お話しもさせて戴きありがとう御座いました…

2ちゃんねる
http://c.2ch.net/test/-/piano/1309042622/l50

でも、また色々叩かれ、香具師(やし)のあだ名で色々書かれるでしょうが、

まぁ、これは、一、聴衆として聴いたありのままを書いただけです…

気付いた人には気付くとは思います…

でも、これを読んだ方、来年も演奏をして研究をした成果を、また聴かせて欲しいと思います!

第35回PTNAコンペティション 東日本グランミューズ2地区本選

2011年7月30日に行われた、東京、練馬文化センター 小ホールでの、グランミューズ部門(B2,B1,A2,A1のみ)のレポート

B2カテ(40歳以上のアマチュアを対象)

□モーツァルト:ソナタ第3番K.283 1st.mov&2nd.mov → 1st.movでは、発音僅かな甘さが少し、スタッカートとレガートの明確さに不足。2nd.movは歌う美しさを強調してたのが心地良かった…★★★

□バーバー:ソナタop.26 1st.mov → 最初のページでの、音楽が曖昧な部分があったのが残念。それでも丁寧には演奏したのだが、意欲感がやや欠けたのと、ダイナミックスアレンジがもっとあると、メリハリ感が生きると思うのですが…★★★★

□ショパン:ソナタ第3番op.58 1st.mov → 一言、真面目なショパンと言う印象。余興の歌い回しは極力控えた演奏でもありました。アゴーギグも控えにした演奏…★★★★(全国大会出場)

□ショパン:ドイツ民謡による変奏曲(遺作)→全体的を通じて、タッチがハーフタッチだけを選んだような、腰が無い音の代わりにキレイなガラスを鳴らしてるような音が返って禁断的にも聞こえました…★★★

□ラフマニノフ:エチュード「音の絵」よりop.39-1&8 → 1番は流れがやや遅く重い。和音の何カ所で譜読みの間違いがある。8番も1番と同様だか、まだこちらは積極性が垣間見えた…★★★

□ショパン:幻想即興曲op.66 → 全体的にペダルを掛け過ぎるので響きが濁る。右手の16音符が曖昧な発音。また、フレーズの要所で呼吸感が無いのも気になった。歌う事も大事ですが、フレーズの始まりと終わりの意味を知って、間(呼吸感)を入れた演奏を望みたい…★★★

□ショパン:ノクターン第20番(遺作) + ワルツop.70-3 → ノクターンではフレーズの語尾が近くなる時に、何故か崩れがち。また、crese.dim.の山あり谷ありな音楽作りにも不足。ワルツも同様だか、こちらは流れがあった方…★★

□ベートーヴェン:ソナタ第6番op.10-2 1st.mov → 流れはある方なのだが、作曲者本人が書いてる強弱記号をまともに受けてとめ実行しているために、強音がかなり、硬い音色が随所に見られたのが残念。ベートーヴェンの初期時代に書かれたピアノは今のピアノと鳴る音色が違う点を考慮した上での背景を調べた中で、強弱記号を反映して欲しいとも…★★★

□ベートーヴェン:ソナタ第31番op.110 1st.mov → よく歌い流れはあるものの、細かな部分を大事にしなければならない「音」が粗末に出てしまい、全体像がハッキリしなくなる箇所もあるのが残念…★★★

□ヤナーチェク:霧の中で より アンダンテ、アンダンティーノ、プレスト → 全体的に神秘さある幻影とか、曲の中にある秘密みたいな部分を理解してるとも思いました。プレストは時間に切れで聴けず…★★★★

B1カテ(22歳以上のアマチュアが対象)

□ラヴェル:水の戯れ → 久々に聴いたソノリテやエスプリ度の高い演奏。煌びやかなアルペジオの中にも、水がキラキラに輝いた光をも、想い浮かべれるような、ニュアンス豊かなタッチが印象的。ラヴェルの細かなの流れの指示が極端な部分(中間部)もあるけれども、その部分が訂正出来たらほぼ完璧な解釈…★★★★

□スクリャービン:ソナタ第5番op.53 → 響きに注意を払ったかと思えば、速い流れでの部分が意外に響きの整理が出来ないまま、流れてしまう場面もあり、響きをコントロールしたいが故に、全体的に音楽が前に進まないのは些か。細かなパッセージがやや粗雑な点が気になった…★★★

□グラズノフ:ソナタ第1番op.74 1st.mov → 一言で変化球の少ない平坦な演奏。技術は確かにあるものの、音に出てくるのは、一生懸命にさらった音があるが、大胆な音色を引き分けるまでには至っていなかったように思いました…★★★

□グラズノフ:ソナタ第1番op.74 1st.mov → 先ほどの演奏と比較するなら技術的にはこちらの演奏の方が壺は抑えてる方。ただ、キレイに弾こうとする余りに、音色の変化に乏しい。パッセージの外側にある和声の変化にも注意したい…★★★★★

□モンポウ:前奏曲 第7番 +
モンポウ:内なる印象 より 5.悲しい鳥 → 非常に自分の音楽を知り尽くした上の選曲してると言ってもいい。前奏曲では最初の響かせるバス音が少し響かずな箇所も有りましたが、全体的には高度な内容の音楽を繰り広げたと言っても過言は無いでしょう…★★★★★(全国大会出場)

□リスト:バラード第2番 → 全体的に何か、スッキリしない表現が気になりました。一緒のスランプな演奏を思わせるの感じがしました。ロマンティックな歌が伸びやかにあってもいいのでは…。歌を意識しないと和音も羅列な鳴らし方になってしまう…★★★

□スクリャービン:ソナタ第5番op.53 → 響きに色気を感じる演奏。「pp」で奏でられる妖しい歌が良いものの、速いパッセージになると途端に音色の輝きが無くなるも些か。場面場面で音色は変えて弾くべきだろう…★★★

□ショパン:スケルツォ第3番op.39 → 序奏の音符の長さはある程度正確に弾かれる方がベターかも。その後の1小節単位で拍をカウントするべき箇所が少し粗雑に聞こえ、全体的にオクターブに和音が混じるとペダルで響きを響かせ過ぎる場面は些か→★★★

□シューマン:プレスト・アパッショナート(遺作) → 鳴らし方に思い切り性があり意欲も買いますが、もっとテンポを早く上げて欲しい部分もあった。テンポが上がれば、この曲の絡み合いがもっとプラス方向性で出てくる事は間違いと思う。もっとレガートがあり、山あり谷ありのうねるような音楽を目指して欲しい…★★★

□グラナドス:ゴィエスカス 第1集 4.嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす → 響かせ方といい、歌い回しはとても良く弾いてると思う。ただ、音色を大胆に引き分けると言った響きでは無いので、その辺のセンスを磨けばもっといい演奏になるかも…★★★★

□プロコフィエフ:ソナタ第1番op.1 → 音色がやや一色単なイメージがあり、フレーズを感じた演奏をして欲しい箇所も。前向きさのある表現も欲しい…★★★

A2カテ(40歳以上、音大出身者、一般を含む部門)

□シューマン:ダヴィット同盟舞曲集op.6 より 第1集 → 線が太い音色だが、思い切った演奏とも。ただ、流れが重いのが気になります。テンポの改善は必要かと思う…★★★(全国大会出場)

□シューマン:ソナタ第3番op.14 4rd.mov → 一番弾きにくい楽章だが、思い切った流れにしないと、この曲のイメージが沸かない。複雑なパッセージが展開する中にもバス、ソプラノ やテノールと言ったバッハの四声体を思わせる部分が多いので、大胆に引き分けるといいのだが…★★

□リスト:ハンガリー狂詩曲 第8番 → 最初の部分は、やはり奏者が何かを創っていかないと音楽が生きて来ないだろう。ロマン派の場合、ある程度の奏者による想いのある演奏も必要になる場合がある。カデンツァ風な箇所ほど大胆な解釈をして欲しい…★★★

グラズノフ:ソナタ第2番op.75 1st.mov → 音色が硬いイメージ。フレーズが豊かに聞こえて来ない部分も。crese.dim.をやはり楽譜から見ても書いてなくてもそうするべき箇所は意外にあったりする事もある。必死に弾くのは判るのだが、何か音楽を感じた演奏が伝わって来なかったのが残念…★

□アルベニス:イベリア より 第1集 3.セビリヤの聖体祭 → 最初の方の、バス音から響かせる響きに気を取られて、歌の幅が狭い印象が残りました。中間部の幻想的な部分はもう少し前向きが欲しいし、再び、お祭りの表現では響きが硬くなってしまったのが惜しい…★★

□J.S.バッハ:半音階幻想曲とフーガ BWV.903 → 半音階の部分は速めに弾く方が音楽の流れが生きると思う。ロマン派では無いし倍音効果を使うような奏法は好みにもよるが、この曲では控え目にした方が…とも…★★★

□デュティユー:ソナタ 第3楽章「コラールと変奏」 → 最初のコラールが溜めが効かないまま、先へ流れてしまうのは些か。コラールは響きを確認しながら、鍵盤を正しく弾いて欲しい。変奏に入ってからのカウント感は忘れてはいけないと思う。変奏に入ってから一色単な表現になったのが残念…★★

A1カテ(22歳以上、音大出身者と一般を含む部門)

□ラヴェル:水の戯れ → やや音色が細いがキレイさはあるのだが、細かい発音が曖昧になる箇所があるのと、フレーズが明らかに切れる部分に間(息)を作らないのが不自然。中間部はややエチュードのように走ったの残念…★★★

ショパン:スケルツォ第3番op.39 → オクターブからの色々パッセージが徐々に変化して行くのだが、打鍵の曖昧さが目立ってしまい、音色が一色単になってしまい、変化に乏しい感じになったのは些か…★★★

□ベートーヴェン:ソナタ第21番op.53 3rd.mov → 作品の内容は捕らえてはいるが、細かなパッセージに入ると流れが硬くなる箇所もある→★★★

□ドビュッシー:前奏曲集第1巻 5.アナカプリの丘,7.西風の見たもの → 西風から弾き始めだが、楽譜の音符の長さを正確に弾いてない箇所がある。西風を表すトレモロの四分音符が八分音符みたいに解釈してる箇所も見受けられた。アナカプリはテーマよりも伴奏型が鳴りすぎたり、響きを十分に聴かずに先へ行ったのが惜しい…★★★

□スクリャービン:ソナタ第2番op.19 1st.mov → 音色をもっと幅広く用いて演奏した方が、私の好みなのだが、最初の和音が少し鳴らし過ぎる面も。シフト(ソフト)ペダルを使用しない点も些か気になった…★★★

□ベートーヴェン:ソナタ第1番op.2-1 1st.mov&4rd.mov → 非常に変化に富み、初期の若々しさも感じられた演奏。1楽章のシンコペーションの絡む遊び、4楽章のプレストの生き生きさは、作曲者の若い音楽を聞かせていたと思う…★★★★

□スクリャービン:ソナタ第5番op.53 → 最初のアルペジオ、続く、ppの連続のコントラストはなかなか聞かせていると思う。途中からのテーマの和音ブロックのパターンの鳴らし方が些か粗雑に聞こえた。コントラストな点は評価するが、パッセージの点がどうか?…★★★(全国大会出場)

□プロコフィエフ:ソナタ第6番op.82 4rd.mov → 全体的に厳しさとか、張り詰めた緊張感が不足しているようにも思う。もう、気持ち、テンポを速めにした方がこの曲のスリル感を出しやすいかもしれない…★★★★

□ベートーヴェン:ソナタ第21番op.53 3rd.mov → なかなか美音を出す部分ではハッとする(最初の部分)が、変化に乏しいと思う感じも無くは無い。ただ、パッセージが忙しくなると、もう片方の手の歌が薄くなる(中間部)。ベートーヴェンよりもモーツァルトの方が向いてるかもしれない…★★★★

以上、練馬文化センターで行われた、地区本選のレポートを終わります…