2011年7月19日火曜日

2011年、国際アマチュア・ピアノ・コンクール(3)

7/10、第2次予選のA.B部門のリポート

A部門は、任意のJ.S.バッハの選曲が義務付けられている

アマコン2次B部門:スクリャービン:幻想曲→大まかな点は要所要所に捕らえた演奏。ただ、フレーズの開始と語尾が切れないように演奏するため、楽曲としての味が殺されてしまったのが残念。細かな展開も雑な点も…★★★

アマコン2次B部門:ヤナーチェク:霧の中で「アンダンテ,プレスト」→声部を振り分けて奏して欲しかった。歌がやや一本調子になりがちな点が惜しい。ペダルが深く踏み過ぎた感も…★★★

アマコン2次B部門:J.シュトラウスII:ワルツ「南国のばら」op.388→変化を付けて、アイディアを盛り込んで欲しかった気も。ワルツ特有の変化の、し辛い伴奏が続くだけに、集中するような音楽の解釈を望みたい…★★★

アマコン2次B部門:シューマン:ソナタ第1番op.11 1st.mov.→ペダルがやや多様し過ぎが気になった点。テーマを出す箇所で、伴奏が鳴らし過ぎた箇所もあり、バランスの点が惜しまれました…★★★(本選出場)

アマコン2次B部門:プロコフィエフ:ソナタ第3番op.28→ペダルを少な目にした奏法は、なかなか技量が無いと旨くいかない。コジャレた解釈が心地良い演奏…★★★★(本選出場)

アマコン2次B部門:ショパン:24の前奏曲集op.28-1〜6番→細かな技術を言うのはさて置き、音楽の面白さでは意欲が伺えた演奏。よく歌い心が垣間見えたと思います…★★★★

アマコン2次B部門:ベートーヴェン:ソナタ第4番op.7 1st.mov.→全体的によく練られた演奏。もう少し音量を抑える場面も…とは思いましたが、作品本来の味を把握していて安定感のある解釈が見事…★★★★★(本選出場)

アマコン2次B部門:リスト:2つの伝説「波を渡るパオラの聖フランシス」→ペダルが深く踏みすぎる点、タッチが重過ぎる点。幻想感が不足。物語を設定した精神性の高い解釈を望みたい…★★★

アマコン2次B部門:ベートーヴェン:ソナタ第30番op.109 1st&2nd.mov.→1st.mov.での丁寧な演奏とは対象的に2nd.mov.は張り詰めた緊張感に欠けてしまったのが残念。もっと精神性の高い音楽を望みたい…★★

アマコン2次B部門:シューマン:幻想曲op.17 1st.mov.→全体的にやや一本調子の聞こえがちだが、穏やか歌が心地良い。あとは弾く姿勢が前かがみになる点が気になる。姿勢が変われば音色がもっと抜けて変わるはず…★★★(本選出場)

アマコン2次B部門:モーツァルト:ソナタkV.283 1st&3rd.mov.→実際には全楽章を披露した。やや重めのタッチではあるが、丁寧な演奏。1st.mov.では、対話的な対比の表現がやや難。2nd.mov.は美音が印象的ではあったが…。…★★★★

アマコン2次B部門:モーツァルト:ソナタKV.330 1st&2nd.mov.→タッチの粒揃いという点では、流れ的に難があったかも。tr.もやや難があり、丁寧さにやや欠けたのが残念…★★★

アマコン2次B部門:J.S.バッハ:幻想曲とフーガBWV904→幻想曲は手堅くまとめ上げていて、問題は演奏時間の最後の方でのフーガで集中力に欠ける場面があったが、全体的な内容は高い音楽性を感じる…★★★(本選出場)

アマコン2次B部門:スクリャービン:ソナタ第5番op.53→一つ一つの響きに精密さを感じない。ペダルをハーフにする事やシフト(ソフト)ペダルの多岐にわたる使用にも欠ける。強弱記号の幅広さを把握と、透明感な音楽が必要…★★★

アマコン2次B部門:ボルトキエヴィチ:練習曲op.15-9+リスト:ハンガリー狂詩曲第11番→弱音が印象的。ボルト…では、キレイな流れが、リストでは序奏の部分が美音な点が好感…★★★★★(本選出場)

アマコン2次B部門:ブラームス:間奏曲op.116-6+スクリャービン:前奏曲op.24-11+ラヴェル:ソナチネ 2nd.mov.→メリハリのある一種リサイタルを聴いているような高レヴェル。ただ、ラヴェルは2箇所譜読みのミスがある(11小節目の2拍目)…★★★★(本選出場)

アマコン2次B部門:グリンカ=バラキレフ編:ひばり+シューマン=リスト編:献呈→グリンカでは、響きの方に神経を注いだのが少々。やはり流れが欲しい。シューマンもやはり流れに欠ける。前向きな歌に欠ける…★★★

アマコン2次B部門:ベルク:ソナタop.1→フレーズの開始と語尾を把握していない点。あと10小節目の左のバス音A音がE音で鳴らしてて間違い(予選1次の時も同様)…★★★ 参考:http://www.youtube.com/watch?v=6MtTWfAumps

アマコン2次B部門:ドビュッシー:喜び(悦楽)の島→やはり、何が喜びなのか…が中途半端。どうせなら、エロな部分を沢山出して欲しかった。238と242小節目の左バス音B♭音をD♭音で弾いたのは間違い…★★★

アマコン2次B部門:J.S.バッハ=ワイルド編:プーランクへのオマージュ+リスト:波を渡るパオラの聖フランシス→ワイルド編は軽い冗談性にもっと明確さが欲しい。リストは一音一音タッチが深過ぎる、鳴らし過ぎ…★★★

アマコン2次A部門:全体的に、やはり10分の集中力の中に、如何に内容度の高い音楽を表現して行くか、気持ちのモチベーションの維持して行くかで、高度なモノの比較が鍵になりました…

アマコン2次A部門:J.S.Bach:パルティータ2番 シンフォニア+カバレフスキー:ソナタ3番 3rd.mov.→Bachでは左バスの拍の意識が薄いのと、全体的な変化に乏しい。カバレフスキーは、平坦な音楽が些か。フレーズを膨らませるとか細かなセンスが欲しい…★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-3番+シューマン:プレスト(遺作)→Bachは完全にフーガで流れが停滞したのが惜しい。続く、シューマンがセンスのいいモノがあるだけに雑な響きが残念。立ち直る切り替えも必要…★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:フランス組曲4番「アルマンド,エア」+ベートーヴェン:ソナタ第32番 1st.mov.→Bachでは対話的な音色の変化に欠ける。ベートーヴェンは、やはり音への濃い緊張感と、絶対的な拍の取り方が甘くなったのが惜しい…★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-2番+スクリャービン:ソナタop.68「黒ミサ」→Bachはよく練られた音楽、音への繋がりが自然で美しい。スクリャービンは、怪しい彩をよく捕らえた演奏。シフト(ソフト)ペダルをハーフに使用して欲しい部分も…★★★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-4番 前奏曲+リスト:ペトラルカのソネット104番→全体的には歌い心をよく表現はしているものの、フレーズを締める箇所(dim.)などが雑。リストを流れを一息で持っていかない点がやや惜しい …★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-19番 フーガ+ショパン:スケルツォop.39→全体的に重いタッチで変化に乏しい。Bachでは声部への気配り、ショパンはニュアンスの変化に欠けた。また、停滞したのも惜しい…★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-7番 プレリュード+ドビュッシー:水の反映→Bachはペダルを用いて響きはあるが、フレーズの開始語尾が曖昧。ドビュッシーは最初の響きを3種類の引き分けが明確ではなく拍を守っていない…★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-19番+プロコフィエフ:ソナタ第6番 1st.mov.→Bachの前奏曲は左右手の音色を変えて欲しかった。フーガも一本調子が気になった。プロコフィエフは幅広い音量と、緊張感のある重みに欠けた…★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-21番+ショパン:ノクターンop.62-2→Bachは淡々とした解釈だが、変化に乏しい。フーガの声部分けも明確さに欠ける。ショパンはアゴーギグさに欠け、晩年の深みのある歌には遠い…★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-9番 プレリュード+グラナドス:演奏会用アレグロ→全体的に音色が明るい。Bachはもう少し落ち着いた深みのある音が欲しい。グラナドスは派手な雰囲気があるが、丁寧さに欠けた…★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-5番 プレリュード+ラフマニノフ:ソナタ第2番 1st.mov.→Bachはタッチにムラがあるのと流れが乗らない。ラフマニノフは、複雑な和声の鳴りをもっと整理して欲しかった。響きが濁るのが惜しい…★★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-22番 プレリュード+グラナドス:演奏会用アレグロ→Bachは壮大な響きを捕らえた演奏。グラナドスは丁寧なパッセーシの処理など要所要所にポイントが高い…★★★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-17番 プレリュード+メシアン:幼子イエズスに捧ぐ20の眼差し 10番→Bachは細かいタッチが印象的。メシアンは、鋭いリズムを出そうとして、和声がやや雑になる点や多調性の響きの配分が濁るのが惜しい…★★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-4番+スクリャービン:練習曲op.8-5→Bachは祈りを聴いてるような深い歌が印象的。スクリャービンは、技術的な弱さはあるものの、丁寧な演奏。全体的にはメリハリ感には欠けたかも…★★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-6番+シューベルト:即興曲op.142-2→全体的に線の細い印象。深い音にも欠け、幅広い音量が足りない。Bachではフーガでの停滞が残念…★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-14番 プレリュード+モンポウ:前奏曲7番+モンポウ:内なる印象「悲しい鳥」→Bachはやや遅めのテンポが気になったが、全体的に音楽療法的な穏やかな響きの美しさが印象的だった…★★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:パルティータ2番 シンフォニア+シューマン:アラベスク→Bachではシンプルな表現だが、所々でロマン的過ぎる。シューマンは、やや一本調子。大胆な変化があってもいいのではないだろうか?…★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-17番+リスト:ラ・カンパネラ→Bachは明瞭のある歌と響きが印象的。リストはちょっとしたアクロバットな演奏。ペダルをかなり控えた、ある意味SM的禁断な演奏…★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律I-12番 フーガ+アルベニス:イベリア「エル・プエルト」→Bachでやや声部分けの明確さに切れ味に欠ける箇所もあるが高度な内容。アルベニスは、手の内に入れた確固たる表現力!…★★★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:パルティータ4番「アリア,サラバンド」+プロコフィエフ:束の間の幻影op.22-10→自分の魅力を最大限に出した構成。Bachでは聴衆に安らぎを、プロコフィエフでは短いながらにも煌めきがあったと思う…★★★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:フランス組曲第5番「アルマンド,カヴォット,ジーグ」+プーランク:3つの間奏曲→Bachではやや雑な響きが少々。カヴォットは品が欲しい。プーランクを丁寧に演奏しているが、ウィット感が不足…★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:シンフォニア9番+モーツァルト:ソナタKV.457 1st.mov.→Bachは渋い作品を細かい声部の色を替えて魅力的。モーツァルトでは繰り返しを付けるも2度同じに弾かずエッセンスがある職人技的な解釈…★★★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:フランス組曲第3番「アルマンド,クーラント,メヌエット」+モーツァルト:ロンドKV.485→ある意味、オーソドックスではある。が、細かい変化を求めた場合、魅力的なモノが薄れる演奏…★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-6番+ベートーヴェン:ソナタop.31-2 1st.mov.→Bachはやや遅めのテンポながらも丁寧な音楽作り。テンペストも強打音時にややキツい音色だが、内容は高度なモノがあり楽しめた…★★★★★

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-11番+デュティユー:ソナタ 1st.mov.→Bachでは頭脳明晰な整理された演奏。デュティユーは、中間部の長く響きの間を取る部分や、後半(再現の前まで)の厳しい響きをもっと鋭く捕らえて欲しかった…★★★★(本選出場)

アマコン2次A部門:J.S.Bach:平均律II-12番+モーツァルト:ソナタKV.310 1st.mov.→Bachでは、オーソドックスな歌だが変化が少ない。フーガはやや右手が強い。モーツァルトも右手がやや強い、これに音色の変化があればとも…★★★(本選出場)

→ (4)へ続く…

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