日曜日の明け方前、am3:54の地震で、すっかり体調が崩れてたため、今日は目覚めたのがam9:50…(汗)
慌てて飛び起きて、こりゃ〜間に合わん…と思い…
タクシーに飛び乗ったのが、am10:10…
タクシーのおじちゃんも、気を察してか、裏道をジグザグに入って、紀尾井ホール前に着いたのがam10:20…(笑)
お化粧室に走り、いつもの右側バルコニー席に座り、毎年の位置と聴くスタイルだけは決めて、そこから最後まで、聴きました〜(笑)
今年の国際アマチュアピアノコンクールの特徴は、音楽の質の向上でしょう…
15、6年前に始まった『日本アマチュアピアノコンクール』の時代から思うと、参加者の音楽の質と意志の高さは、年々、意欲に満ちて向上しているように思います…
でわ、いつものように、お客様として見てる立場からのお話を書きます…(笑)
B部門(自由曲、8〜12分とし、8分に満たない場合は失格、暗譜で無くてもよい。)
□シューマン:ソナタ第1番op.11 1st.mov → 味のある音楽をするタイプだと思います。よく歌うという意味では…。
バランス的に言うと、右手がやや強過ぎる印象が強いように思いました。明らかにテーマがあるのに伴奏型が強くなってしまう。
さらに、流れがもたついたのが、些か。
1カ所、版にもよりますが、♭音が落ちているように思うのですが…★★(入選)
□プロコフィエフ:ソナタ第3番op.28「古い日記帳から」 → 全体的通じて、ペダルの使用を控えにした演奏。天井の高い、残響響きが1.7秒くらいあるホールなので、その辺の響きを感覚で捕らえた演奏は感心してしまいました。
中間のゆっくり目に演奏する部分を、通常に弾かれるよりも若干遅くしてたのは、流れ的に違和感を感じましたが(恐らく時間に満たない恐れを考えた演奏か?)、それにしても、メリハリのある表現豊かな若い時にしか出来ない音楽でもあったように思います…★★★★(第1位)
□リスト:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」 →最初の連打の出だしは、ペダルを深く踏み過ぎた点と、全体的に打鍵の曖昧さが目立ってしまった印象。センスのある部分も沢山あっただけに、細かな部分で音が濁る部分も多かっただけに少し残念な思いでした…★★
□シューマン:幻想曲op.17 より 1st.mov →全体的には歌がある流れはあると思います。ただ、音色が一色単な点と、背中がやや丸まった姿勢で弾くために、こういう天井の高い、残響音が沢山残るホールでは、音の隙間を造らないと響き切った中で、次々と鳴らされてしまうと音楽も殺されてしまうのが些か。音色の変化をもっと変えて付けて欲しいし、ドラマティックな曲だけにもっと外に訴える何かが欲しいとも…★★
□J.S.バッハ:幻想曲とフーガBWV904 →線が割にしっかりした演奏。ただ、集中力の点で、何か気を抜いた時にその小節だけが浮つく点が気になってしまいました。やはり、楽譜そのもののフレーズよりか?は、指番号、或いは鍵盤のポジションでの意識で覚えて練習していないか?が気になったところ…★★★(第3位)
□ボルトキエヴィチ:ピアノのための10の練習曲op.15-9 +
リスト:ハンガリー狂詩曲第11番 →全体的を通じて、煌びやかな音色で通した演奏が印象的。ボルトキエヴィチでは左手に隠れたテーマをもう少しだけ浮かして出してもいいのでは?とも。ハンガリー…では、最初の序奏の部分をもう少しだけ前に進めて、速めのテンポにして、もたつかせない方法にしてもどうだろうか?とも思った部分もありました…★★★★(入選)
□ブラームス:間奏曲op.116-6 +
スクリャービン:前奏曲op.24-14 +
ラヴェル:ソナチネ 2nd.mov → ブラームスでは、最初の開始音がやや浮抜けて始まった点がバランスを崩したのがちょっと惜しまれましたが、よく立ち直って落ち着かせた演奏に持っていった能力が素晴らしかったと言えます。スクリャービンでは、ガラリと雰囲気を変えてはいますが、流れを劇的に変えるまでには届かず。ラヴェルでは、2次予選の時に気になった10小節目の第2拍目にあるC-G-C-Esの和音のEs音をE音で弾いてて気になりましが、今日はEs音に直してたのでホッとしました…★★★★(第2位)
A部門(自由曲、10〜14分とし、10分に満たない場合は失格。全て「暗譜」演奏をする)
□モーツァルト:ソナタKV.333 1st.mov&3rd.mov → 持っている音色がやや細い印象の奏者ですが、本選にこの、やや長いソナタを持ってくる辺りに自信のほども伺えた演奏にも思いました。
僅かな集中力を欠いた時に、濁った音を発してもいましたが、内容を深く理解した上での演奏しているのがハッキリと提示してたのもあるので、楽しみながら聴かせて貰った印象です。
やや右手に固定意識が強過ぎる時があるので、それをコントロールが出来ると、もっと表現の幅が広がるのが間違いないでしょう…★★★(第3位)
□リスト:バラード第2番 →全体的に大味的ですが、パワフル感が伝わった演奏でもあったと思います。身体が大きく、グランドピアノが小さく見えたほど(ホントに傍で見ても大きかった!?)。
この曲の難しさは、構成と溜めを聴かせる弱音の部分の息の長い響かせ方が一つのポイントにもなりますが、その部分では、やはり荒削りな印象でした…★★
□グラナドス:スペイン舞曲集 第2番「オリエンタル」 +
グラナドス:ゴィエスカス 第1部 第4番「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」 → オリエンタルは、何かを回想させるイメージのように、余韻が美しい印象。夜鳴きうぐいすでは、最初のドラマティックなテーマに対して、覆い被さる伴奏の部分がやや強いバランスが気になったのと、全体的にペダルを深く踏み過ぎる故に、響くホールの中で響き過ぎる点も気になった次第。もっと幅広いダイナミックレンジの技術(声部で分けれるような)を見に付けて、ppp〜fffまで出せるコントロールがあると、もっといい音楽が作れるのでは?とも…★★★
□ショパン:幻想曲op.49 → 全体的には何というか、メトロノームの中で、無理矢理ショパンをする、みたいなイメージが強かったと思いました。沢山、前打音がある音符を強引に拍の中に埋めてしまうために、アゴーギグが不自然にも聞こえてしまうのが残念でした…★★★
□シューマン:幻想曲op.17 1st.mov → 非常に頭の中で演奏するタイプというのが、予選の時の印象でした(プーランクとメシアン)。シューマンでは、感情移入をするのに、何か躊躇いながら弾いてる部分もあり、また、音色を大胆に変えて弾くと言うようなアプローチが無かったのが惜しいとも…★★
□ヤナーチェク:ソナタ「1905年10月1日 街頭にて」(全楽章) → 非常に煮詰まった音楽、緊張感もあったし、間の取り方も素晴らしいものがありました。一つ、強音時のペダルが入るような音になった時に、やや音が伸びなくなるのが気になりましたが、内容を深く掘り下げた解釈は特に印象深かった…★★★★★(入選)
□グラズノフ:ソナタ第1番op.74 1st.mov → 持っている技術は高度なのは確か。この曲を自発的に料理をしようという積極感が今、一つ感じられなかったのが残念。
このソナタの場合、パッセージがやたらと長く奏しながらも、実はパッセージ以外の部分の箇所で和声感が変化するように、複雑な曲で、よく奏者は演奏していますが、音の美にこだわり過ぎたのが印象を薄くしたかも…★★★★
□ハイドン:ソナタ第13番Hob.XVI-6(全楽章) →全体的には意欲感はよく出ていて、活き活きとした前向きな音楽が印象的。もっと、表と裏拍のオンオフが音に出ればとも…。作品を十分に理解した上での演奏は、聴き手には心地よさが有りました。
途中で、何か気持ちがちょっとでも緩みがある時に音の芯が抜ける時がありますが、これは意識的な練習の積み重ねでしか解決出来ないのもあるので、次なる飛躍を望みます…★★★★(入選)
□ショパン:エチュードop.10-1.3.4 +
ノクターン第20番(遺作) →奏者もそうですが、挑戦したいプログラムだと思うのは当然だとは思うのです。が、ある意味、自爆行為の組み合わせだとも思いました。
やはり、エチュードop.10-1は、難しい。
この曲を偶々、公開レッスンなどで見てて、横山幸雄氏(上野学園大学教授)は、受講生に延々と説教を始める始末で、手を広げたアルペジオを弾く時に理解をしないで弾くと手を壊すので、安易に弾かないようにとの忠告もあり、また、ポーランド人のミハウ・ソブコヴィアク氏(福島大学客員准教授)は、右手の薬指(4)を弾く時にポイントがあるとも話してたのが印象的でした。瞬時に弾いた時に抜き、その薬指の音の響きが柔らかいかで、違ってくるとも仰っていました。
op.10-3の別れの曲では、弾き慣れ過ぎたか、楽譜を余り見ないで弾いたか、ややルーズな演奏だったのが気になりました。
また、両手が和音で鳴らす箇所では、ややガッツリ力を入れ過ぎな場面や、
op.10-4では、中村紘子氏著書の「チャイコフスキーコンクール」の中に出てくる「ハイフィンガー奏法」がこの演奏に当て嵌るようなイメージがあり、少し音色のぎらつき感が気になりました。
ノクターンは、ややそのハイフィンガーが気になる箇所も…。これを最後にするなら、妄想感があった方が効果的だったかも…★★★
□リスト:バラード第2番 → 野心的で泥臭さもあり、自分なりの構成感を崩さずに、演奏した点は高度な内容だったと思います。
ただ、一つに気になった点は高い音から降りたりするパッセージから低音域に入る時に僅かに響きが曖昧になった箇所とかは気になりましたが、
この奏者の凄かったのは、「pp」辺りの響きの中で、シフト(ソフト)ペダルを使用せずに音色を変えて弾いてたのは、かなり高い技術を持った奏者だと言うのが伺えました…★★★★(第1位)
□シューマン:ダヴィット同盟舞曲集op.6 より 第2集 →一番最初の内声の部のテーマよりも伴奏部分が大きく鳴らして、ちょっと冷や汗もので聴いていましたが、尻上がりに乗って来るのには感心しました。
非常にオーソドックスな余り必要以上に歌い回しをしないタイプにも見えました。
シューマンは、私個人の好みとしては、少しくらいは歌い回しをしてもいいと思うですが…
※参考CD…カトリーヌ・コラール(仏Lyrinx盤)、クレール・デゼール(仏Mirare盤)など
■受賞者演奏の部
シニア部門(55歳以上)
□ベートーヴェン:ソナタ第14番op.27-2「月光」 1st.mov
□フォーレ:即興曲 第3番
以上 優秀賞
□ベートーヴェン:ソナタ第31番op.110 第1楽章
以上 最優秀賞
3名の方は、心が籠もった演奏を繰り広げてました…
第7回 日本アマチュアピアノコンクール第1位受賞者
□J.S.バッハ=ブゾーニ編:シャコンヌBWV1004
音の作り方や構成感は、方向性の見える演奏でしたが、全体的に温和なやや柔らかいイメージだったシャコンヌだと思いました。
もう少し、締まりがある力強さもあった方が…という演奏でもありました
国際アマチュアピアノコンクール2010 A部門 第1位
□ベートーヴェン:ソナタ第23番op.57「熱情」(全楽章)
全体的に野心感に覆われた熱情のイメージ!
技術はともかくとして、やりたい放題のやんちゃ坊主がそのまま年輪を重ねたら、こういう演奏になると言うようなイメージ…
特に1楽章の濃い〜流れのドラマティックで、強弱感を極端に意識した演奏は印象的でした…
以上、2011年7月31日の、国際アマチュアピアノコンクール2011 本選会のレポートを終了します
また、この後のコンクール主催のイタリアン「パレルモ」で、お話しもさせて戴きありがとう御座いました…
2ちゃんねる
http://c.2ch.net/test/-/piano/1309042622/l50
でも、また色々叩かれ、香具師(やし)のあだ名で色々書かれるでしょうが、
まぁ、これは、一、聴衆として聴いたありのままを書いただけです…
気付いた人には気付くとは思います…
でも、これを読んだ方、来年も演奏をして研究をした成果を、また聴かせて欲しいと思います!


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